...蟻の塔は、よく松の大樹などを伐り倒して材木を取ったあとなどに見らるるものである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...ポオル叔父さんは、今朝みんなが接骨木の木で何を見たか、又、木虱がどうして甘い滴をその管から滲み出させるか、蟻がどうして、その結構な汁を飲むか、そしてどうしてそれを知つたか、もし必要な時には木虱を撫でさすつてもそれを手に入れる、と云ふ事まで委(くわ)しく話して聞かせました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蟻田博士が、ひどく感心した顔で、(これはたいしたものだ!)と言った長さ一メートル余りの、むちのようなものは、一体何であったろうか...
海野十三 「火星兵団」
...蟻田博士の建物は...
海野十三 「火星兵団」
...蟻田博士を見ませんでしたか」と...
海野十三 「火星兵団」
...どこまで蟻田博士はえらいのだか...
海野十三 「火星兵団」
...蟻田艇をつつんだ...
海野十三 「火星兵団」
...「蟻田博士の大うそつき」大きなこえで...
海野十三 「火星兵団」
...ルーサー・ブランチャードが負傷しただけだ! ところがここではすべての蟻はバトリック少佐のごとく発砲を命じた――「射て! かまわぬ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そのまま蟻(あり)の這うように井桁(いげた)の葛籠(つづら)の方へ寄って...
中里介山 「大菩薩峠」
...人が蟻の子のようにこぼれ出したのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...蟻の這出る隙間も無い」「――」紫琴女はさすがに不安になつたものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その一本を伝わって倒(さかしま)に這降(はいお)りる蟻に...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...二疋(ひき)の蟻(あり)の子供(こども)らが...
宮沢賢治 「ありときのこ」
...佐田は蟻の話と工場の話とを対照させる...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...山蟻が柱を傳つて登つて來た...
横光利一 「草の中」
...ここに蟻(あり)地獄のような土工業が約一ヵ月も続いた...
吉川英治 「三国志」
...――どうして、こう早く、自分が着かないうちに、自分の素性が観破されてしまったのだろう?「それっ、縛(から)めろ!」悠々(ゆうゆう)と、郷左衛門が、第二の喝声(かっせい)を吐いた時には、もう山扮装(やまいでたち)の侍たちが、蟻のように、彼の周囲を取りかこんでいた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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