「蟠」の意味
うねる、絡まる
小説での「蟠」の使い方
...その後はある疑惑(ぎわく)が私の頭の中に蟠(わだかま)って...
芥川龍之介 「疑惑」
...何の蟠りもなく他人を包容する人だと思つてゐる人があるならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そこには常に此の不滿に依つて支持せられる在野黨の蟠居するありて...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼を中心とした一団はまことに蟠(わだかま)りがない...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...事実の正確は既に得たりとせんか即ちその源因を究め結果を捜りよく蟠根錯節を解きて当時の状況炳焉(へいえん)として眼前に露はるるに至らんこと何ぞそれ談笑一夕の間によくする所ならんや...
津田左右吉 「史論の流行」
...東至于蟠木」といふ...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...然(しか)し卯平(うへい)は老衰(らうすゐ)の身(み)を漸(やうや)くのことで投(な)げ掛(か)けた心(こゝろ)の底(そこ)に蟠(わだかま)つた遠慮(ゑんりよ)と性來(せいらい)の寡言(むくち)とで...
長塚節 「土」
...内に抑(おさ)えがたき或るものが蟠(わだか)まって...
夏目漱石 「思い出す事など」
...突然彼らの間にこの間から蟠(わだか)まっている妙な関係に気がついた...
夏目漱石 「行人」
...何だか話(はな)し悪(にく)い或(ある)蟠(わだか)まりがあるからだと思はずにはゐられなかつた...
夏目漱石 「それから」
...これは冗談だ」平次は蟠(わだかま)りない調子でこう言うと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺で役に立つ事なら」銭形平次は何の蟠(わだかま)りもなく御輿(みこし)をあげました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょいと力を貸してくんな」平次も蟠(わだかま)りのない調子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちよいと手を貸してくんな」平次も蟠(わだかま)りのない調子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それぢや」平次は八五郎を促して蟠(わだか)まりもなく立ち上がるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心の中に蟠(わだかま)ッていた鬱懐が一時に晴れあがるような気がした...
久生十蘭 「湖畔」
...――水車小屋は村里を遠く離れた鎮守の森の山裾に蟠まる草葺屋根の一軒家である...
牧野信一 「バラルダ物語」
...主君(との)の御不満の底にはソレが蟠(わだか)まっておるでのう...
夢野久作 「名君忠之」
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