...今日大西洋海底に蟠居する彼等の前衛集団を攻撃することによって...
海野十三 「地球発狂事件」
...旭川の北方に連塁の如く蟠居(ばんきょ)して居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...山陽山陰に虎踞(こきょ)竜蟠(りょうばん)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...支配社会のアカデミー組織や支配社会のジャーナリズム機構の内に蟠居することによって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...東至于蟠木」といふ...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...蟠桃は其の音の示す如く番頭で...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...蟠居(ばんきょ)し...
直木三十五 「南国太平記」
...それらの根に培(つちか)うべく湖のなかに蟠(わだかま)ったこの島さえがよくも根こぎにされないと思うほど無惨に風にもまれる...
中勘助 「島守」
...憎らしいほど真黒く蟠(わだかま)っていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんの蟠(わだかま)りもなくニヤリとしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用とおっしゃるのは?」喜三郎は蟠(わだかま)りのない長い顔を挙げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰かに話さなかつたか」「お辰には話しましたが――」房松は何んの蟠(わだかま)りもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それぢや」平次は八五郎を促して蟠(わだか)まりもなく立ち上がるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんの蟠(わだかま)りもありませんが...
野村胡堂 「百唇の譜」
...こちらも先方(せんぽう)も何らの蟠(わだか)まりを持っていないのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...家庭などに何の蟠りも持つてゐない不良大学生のやうだつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...この時ふとどきりと蟠つたものがあつた...
水野仙子 「女」
...なお蟠踞(ばんきょ)している松永弾正久秀などまで...
吉川英治 「新書太閤記」
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