...しばらく納戸に蟄居(ちっきょ)させられて不自由だったのに...
梅崎春生 「狂い凧」
...石田三成等の纔者(ざんしゃ)のために斥(しりぞ)けられて蟄居(ちっきょ)していた加藤清正は...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...あれは私が高野山の龍泉院に蟄居(ちっきょ)して盲目物語を書き上げた年であったから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...長く田舎に蟄居(ひっこ)んでいる父親に物を亡(な)くされた愚痴が...
徳田秋声 「足迹」
...されど藩地のみに蟄居していた者と比ぶればこれでもなかなかの新智識であったのだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二の舞を起してはならんから――蟄居(ちっきょ)か...
直木三十五 「南国太平記」
...築地に蟄居してより筆意の如くならず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...陋屋の蟄居に堪えず歩みて目黒不動の祠に詣づ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...四かくて法然は黒谷に蟄居(ちっきょ)の後は偏(ひとえ)に名利を捨て一向に出要を求めんと精進した...
中里介山 「法然行伝」
...泉石は古河に蟄居を命ぜられた...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...つまり在英中は始終(しじゅう)蟄息(ちっそく)しているのだ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...飽食後や蟄伏中に至って動作遅緩なるより...
南方熊楠 「十二支考」
...正月上子の日その蟄伏した処を焼いて野草の繁茂を謀ったので...
南方熊楠 「十二支考」
...叔父伊達兵部少輔宗勝(だてひやうぶせういうむねかつ)を中心としたイントリイグに陥いつて蟄居(ちつきよ)の身となつた...
森鴎外 「椙原品」
...別に主取(しゅうど)りもせず従来の本領に蟄伏(ちっぷく)している武士の数が...
柳田國男 「名字の話」
...生涯蟄居の重い咎めを仰せつけられました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...鳶か鷹か封建社會にも「浪人」とか「浪々の身」とか「浪宅」とか「蟄居」などゝいふ言葉が...
吉川英治 「折々の記」
...蟄居(ちっきょ)するの旨を内外に触れ...
吉川英治 「私本太平記」
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