...兄の蟄伏期(ちっぷくき)も長いことなく終わるだろう...
有島武郎 「片信」
...一室のなかに蟄居するよう命じた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...以て彼が蟄居(ちっきょ)を解放せんとの斡旋(あっせん)を促したりき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ある者は革命的な信条のうちに蟄居していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二の舞を起してはならんから――蟄居(ちっきょ)か...
直木三十五 「南国太平記」
...つまり在英中は始終(しじゅう)蟄息(ちっそく)しているのだ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...ユダヤ人の部落に蟄居(ちっきょ)して悲惨な生活をつづけたけれども...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...義俊母子を近江(おうみ)三河一万石に蟄居(ちっきょ)させてしまったのでした...
野村胡堂 「十字架観音」
...冬中(がく)は蟄伏する(フムボルト『回帰線内墨州紀行(トラヴェルス・ツー・エクエノクチカル・アメリカ)』英訳十九章)...
南方熊楠 「十二支考」
...されば支那の虫焼きてふ虫は冬蟄する一切の虫やその卵を焼いたからの名だろうが...
南方熊楠 「十二支考」
...鼠は冬蟄し、この女神も冬は地府に帰るを表わしたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...兼松三郎は帰国の上永(なが)の蟄居(ちっきょ)を命ぜられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...紀州へ蟄居させられるようなことになったものかとも...
山本周五郎 「風流太平記」
...やがて彼の心はだんだん佐和山に蟄居(ちっきょ)している不遇な友のほうへ傾かずにはいられなかった...
吉川英治 「大谷刑部」
...蟄居の人、高氏は、仰向けに寝ころんでいる...
吉川英治 「私本太平記」
...が、事しずまってみれば、郎党どもの報も、すべてが真(まこと)とも聞かれず、また蟄居中、高氏の慎みは、神妙でもござりましたゆえ、なにとぞ、訴状は一応、お取下げ願わしゅう存じまする」「しからば、両家の間にて、和談のお腹よの」「わが方にも、死者傷者十数名はあれど、足利方でも、同様、犠牲のあるものと思われる...
吉川英治 「私本太平記」
...蟄伏(ちっぷく)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...御蟄居(ごちっきょ)といううわさ...
吉川英治 「親鸞」
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