...僕の生活の長い蟄眠期(ちつみんき)もようやく終わりを告げようとしているかに見える...
有島武郎 「片信」
...全く僕は蟄虫が春光に遇っておもむろに眼を開くような悦(よろこ)ばしい気持ちでいることができる...
有島武郎 「片信」
...ただし蟄眠期を終わった僕がどれだけ新しい生活に対してゆくことができるか...
有島武郎 「片信」
...文壇と離れて四年間湘南の地に蟄居せねばならぬやうになつた...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...○ 雪蟄(こもり)凡(およそ)雪九月末より降(ふり)はじめて雪中に春を迎(むかへ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...其蔵蟄(あなごもり)する所は大木の雪頽(なだれ)に倒(たふ)れて朽(くち)たる洞(うろ)(なだれの事下にしるす)又は岩間(いはのあひ)土穴(つちあな)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...父杉百合之助へ引渡し在所において蟄居(ちっきょ)申し付ける...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...殆んど暗澹たる小室に蟄居(ちっきょ)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...クリストフは好んで蟄居(ちっきょ)していたのが腹だたしく思えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蟄居の楽しみ全く冬にまさる時はない...
永井荷風 「写況雑記」
...世間的に美妙が蟄伏(ちっぷく)していた時には...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...これを妻に持ちて山梨の東郡(ひがしごほり)に蟄伏(ちつぷく)する身かと思へば人のうらやむ造酒家(つくりざかや)の大身上(おほしんしよう)は物のかずならず...
樋口一葉 「ゆく雲」
...これを妻(つま)に持(も)ちて山梨(やまなし)の東郡(ひがしごほり)に蟄伏(ちつぷく)する身(み)かと思(おも)へば人(ひと)のうらやむ造酒家(つくりざかや)の大身上(おほしんしよう)は物(もの)のかずならず...
一葉女史 「ゆく雲」
...天主教の尊者アントニウスは教内最初の隠蟄者で専修(せんじゅ)僧の王と称せらる...
南方熊楠 「十二支考」
...兼松三郎は帰国の上永(なが)の蟄居(ちっきょ)を命ぜられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...京都の本山から蟄居を命ぜられた僧侶が来ていて...
柳田国男 「故郷七十年」
...与力同心はみな蟄居(ちっきょ)させられた...
吉川英治 「大岡越前」
...もちろん蟄居(ちっきょ)の身のままであるから...
吉川英治 「親鸞」
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