...しばらく納戸に蟄居(ちっきょ)させられて不自由だったのに...
梅崎春生 「狂い凧」
...又上に覆(おほ)ふ所ありてその下には雪のつもらざるを知り土穴を掘(ほり)て蟄(こも)るもあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...二十年その下に蟄してゐた三階建の...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...學校を出てから私は全く田舍に蟄居して居たもの故...
西田幾多郎 「井上先生」
...幼少年の体質が蟄居と一日八時間の仕事に堪え得ないことの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...不愉快な蟄居のせいであろうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...飽食後や蟄伏中に至って動作遅緩なるより...
南方熊楠 「十二支考」
...龍蛇之蟄(りょうだのかくるるは)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...戦争騒ぎでそこばくの蟄居時代はあったにしても...
森下雨村 「三十六年前」
...忠善の忿(いか)りにふれて生涯蟄居(しょうがいちっきょ)という例の少ない咎(とが)めをうけたが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...与力同心はみな蟄居(ちっきょ)させられた...
吉川英治 「大岡越前」
...わざと山中に蟄伏(ちっぷく)して...
吉川英治 「三国志」
...そこを仔細に述べられい」「身の受けた蟄居二年の門には...
吉川英治 「私本太平記」
...が、事しずまってみれば、郎党どもの報も、すべてが真(まこと)とも聞かれず、また蟄居中、高氏の慎みは、神妙でもござりましたゆえ、なにとぞ、訴状は一応、お取下げ願わしゅう存じまする」「しからば、両家の間にて、和談のお腹よの」「わが方にも、死者傷者十数名はあれど、足利方でも、同様、犠牲のあるものと思われる...
吉川英治 「私本太平記」
...高氏のうけた蟄居の難にしろ...
吉川英治 「私本太平記」
...蟄居(ちっきょ)をまもっている愚(ぐ)はしまいし...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとまず川島へ蟄居(ちっきょ)を命じ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...重喜(しげよし)の永蟄居(えいちっきょ)だけで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索