...わしの動悸は狂ほしく鼓動して蟀谷(こめかみ)のあたりには蛇の声に似た音が聞えるかとさへ疑はれる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...蟋蟀蟋蟀在堂役車其休今我不樂日月其※唐風自然のこころの清きかなや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...言下に右の蟀谷(こめかみ)へピストルをあてゝ自殺をした『罪と罰』の中の Svidrigailoff のように...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...コノ家ノ庭ニモ稀ニ蟋蟀ガ鳴クコトハアルガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ソシテ七十七歳ノ今デモ明ケ方ニアノピイピイト云ウ蟋蟀ノ声ヲ思イ出スト...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...そうして井戸端から高らかに響いて来る身に沁むような蟋蟀(こおろぎ)の声を聞く想いがするのである...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...こなた*ヘレノス近よりてデーイピロスの蟀谷(こめかみ)を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...蟋蟀の背中にそっと杖をあてて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蟋蟀(こおろぎ)の眠くなるような鳴声に耳を貸しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蟋蟀いつか長椅子の下に潜み夜をも待たず幽かに鳴く音を立つ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蟋蟀は啼くために生れて來たその生命(いのち)のかなしさを...
永井荷風 「蟲の聲」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...其(そ)の小(ちひ)さな芝栗(しばぐり)が偶然(ひよつくり)落(お)ちてさへ驚(おどろ)いて騷(さわ)ぐだらうと思(おも)ふやうに薄弱(はくじやく)な蟋蟀(こほろぎ)がそつちこつちで微(かす)かに鳴(な)いて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...いつどこから来たとも知れない蟋蟀(きりぎりす)がたった一つ...
夏目漱石 「思い出す事など」
...蟋蟀がしきりに鳴いてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...陣幕(とばり)のすそにたかっている蟋蟀(きりぎりす)の影までが...
吉川英治 「篝火の女」
...蟋蟀(こおろぎ)になった気で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蟋蟀(こおろぎ)Le Grillonこの時刻になると...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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