...蟋蟀(こおろぎ)はここでも...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...蟋蟀もいくらか過したと見えて...
薄田泣菫 「茶話」
...何処カデ蟋蟀(こおろぎ)ガピイピイト鳴イテイル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...蟀谷(こめかみ)のところに即効紙(そっこうし)など貼(は)って...
徳田秋声 「新世帯」
...柿の葉は花より赤く蜜柑の熟する畠の日あたりにはどうかすると絶えがちながら今だに蟋蟀(こほろぎ)の鳴いてゐる事さへあるではないか...
永井壮吉 「冬日の窓」
...其(そ)の小(ちひ)さな芝栗(しばぐり)が偶然(ひよつくり)落(お)ちてさへ驚(おどろ)いて騷(さわ)ぐだらうと思(おも)ふやうに薄弱(はくじやく)な蟋蟀(こほろぎ)がそつちこつちで微(かす)かに鳴(な)いて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...ずきんずきん蟀谷(こめかみ)がうずき...
火野葦平 「人魚」
...蟋蟀の告ぐる心を露台にて旅の女が過たず聞く昭和六年八月六甲山上の天海菴に泊した時の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山の上は既に秋で蟋蟀が鳴いてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夕暮に弱く寂しく予め夜寒を歎く山の蟋蟀この歌では「予め夜寒を」が字眼で之が無ければ歌にはならない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...また何時蟋蟀が之に代つたのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...蟋蟀(こおろぎ)が立ち上って...
夢野久作 「がちゃがちゃ」
...蟋蟀(こおろぎ)になった気で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...じっと蟋蟀(こおろぎ)のような辛抱はしていられなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……オヤこっちへ来た」蟋蟀(きりぎりす)のように...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...その眼に今度は小牛ほどもあろうかと思われる化け物のような蟋蟀(こおろぎ)が写った...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...蟋蟀(こおろぎ)Le Grillonこの時刻になると...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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