...螽斯(ばった)ほどの小さな旅のものに...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...ベスレム製鋼会社の社長から螽斯(ばつた)のやうに一飛びして米国管船局総裁の位置に上(のぼ)つたチヤールズ・シユワツプ氏である...
薄田泣菫 「茶話」
...」応募兵は自分が螽斯(ばつた)のやうに勁(つよ)い脚を持つてゐるのを見せるために...
薄田泣菫 「茶話」
...松平家の用人は螽斯(ばつた)のやうに表へ飛んで出た...
薄田泣菫 「茶話」
...町長は螽斯(ばつた)のやうに飛び出して来た...
薄田泣菫 「茶話」
...螽斯(ばった)のようになった手を蒲団(ふとん)の外になげだすようにして寝ているのが垣の間から見える...
田山花袋 「田舎教師」
...コン吉は螽斯(ばった)のように飛びあがって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ギイスはきりぎりす、螽斯(ぎす)、はた織虫のことであり、蛍草の名は東京でも知られている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...枯れた蓬(よもぎ)の細茎(ほそぐき)を風の吹くよな三味線(しやみせん)に曲弾(きよくびき)の音(ね)のはらはらと螽斯(ばつた)の雨が降りかかる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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