...その螫毛は、その虫の胃袋の端についてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そうして植籠(うえこみ)の蔭で蚊に螫(さ)されるのを忍びながら...
江見水蔭 「備前天一坊」
...ちくりと螫された...
種田山頭火 「行乞記」
...螫された私の不運である...
種田山頭火 「其中日記」
...からだを螫さないやうに頼むよ...
種田山頭火 「旅日記」
...口か舌かを螫(さ)されたと見え...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...払ふとすれど名物の蚊に首筋額ぎわしたたか螫(ささ)れ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...手を一杯にひろげて彼は螫された箇所(ところ)をポリポリ掻きむしりながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あのお尻に螫(はり)を持った小悪魔達にまじって...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...今夜痛く蚋(ぶと)に螫(さ)されたと対う...
南方熊楠 「十二支考」
...脚を螫(さ)して比丘を殺した...
南方熊楠 「十二支考」
...いわく曲なればすなわち手を螫(さ)す〉...
南方熊楠 「十二支考」
...大神ゼウス虻(あぶ)を放ちて馬を螫(さ)さしめ...
南方熊楠 「十二支考」
...裸で居続くるにかかる物を塗らぬと毒虫に螫(さ)されやすく...
南方熊楠 「十二支考」
...予かつて庭に遊ぶ蟹に一片の香の物を投ぐると走り寄りて右の螫(はさみ)でこれを執る...
南方熊楠 「十二支考」
...甚だ蟹の殻并(なら)びに手の螫(はさみ)を嫌うなりとあるなど経験に拠ったのであろう...
南方熊楠 「十二支考」
...尾にこんなかぎがあってそれで螫されると死ぬって先生が云ったよ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...尾(お)にこんなかぎがあってそれで螫(さ)されると死(し)ぬって先生が言(い)ってたよ」「そうよ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
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