...これに入黨することは兩派を融和するに好機會を與へるものと考へながら...
石川三四郎 「浪」
...非基督教徒の兩派の社會主義者が相融和するか否かの問題に係はる』ことであるから...
石川三四郎 「浪」
...それを融和するつもりでもあらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二葉亭の不平を融和する旁(かたわ)ら...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...容易に渾然融和する事...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...この障壁は両文明が相互に融和することを妨げたのであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...元子が互いに衝突するために物が生成し変転するという考えと元子が同速度で並行に動くという考えとの矛盾を融和するために持ち出されたこの原子の偶然的任意的偏向を一転して「自由意志」の存在と結び付けようとしている...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...われわれがやがては融和するとかいう永久の調和をも信ずる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...末廣重恭の三氏を抑留する能はざりき曾て革新派の一大分裂を禦ぐ能はざりき大井憲太郎氏の一派を容るゝ能はざりき河野廣中氏の一派を脱黨せしめたりき星亨氏の強頂を制する能はざりき松田正久氏の剛直を融和する能はざりき時としては自由黨をして四分五裂の危機に瀕せしめたることありき斯くして自由黨は尾大不掉の状態を現出したりき其同化力の缺乏せる以て見る可し然るに大隈伯は之れに反し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...末広重恭の三氏を抑留する能はざりき曾て革新派の一大分裂を禦ぐ能はざりき大井憲太郎氏の一派を容るゝ能はざりき河野広中氏の一派を脱党せしめたりき星亨氏の強頂を制する能はざりき松田正久氏の剛直を融和する能はざりき時としては自由党をして四分五裂の危機に瀕せしめたることありき斯くして自由党は尾大不掉の状態を現出したりき其同化力の欠乏せる以て見る可し然るに大隈伯は之れに反し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...互いに相融和するに至らば...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...けっして他と融和することなく...
中島敦 「悟浄出世」
...私が心配して双方を融和するために手紙を書いた時は...
夏目漱石 「こころ」
...周囲の空気と融和する様になつた...
夏目漱石 「それから」
...融和する様に力(つと)めた...
夏目漱石 「それから」
...融和する様に力(つと)めた...
夏目漱石 「それから」
...両者は融和するのみならず...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...四囲の空気とも融和するようになった...
松濤明 「春の遠山入り」
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