...熱で固まらせた蝸牛の粘ついた液は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蝸牛は自分の鼻と眼とをポケツトの中へしまつて了ふのですね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蝸牛は、もし、光線に苦しめられたり、嫌やな臭ひに出会つたりすると、其の眼を鞘におさめ鼻を覆ひかくしてしまふのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蝸牛(かたつむり)枝に這(は)ひ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...シカモその志が決して区々日本の学界や文壇の小蝸殻(しょうかかく)に跼蹐(きょくせき)しなかったのが証される...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...蝸牛(かたつむり)の殻(から)みたいに...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...蟹と蝸牛(かたつむり)の外には誰もいないのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」「ぶらんこ……」蝸牛は呆気にとられたようにいいました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」実業家は蝸牛(かたつむり)のやうに襖に吸ひついてゐた耳を引き外しながら...
薄田泣菫 「茶話」
...門額の大字に点(とも)す蝸牛(かぎゅう)かな主客閑話ででむし竹を上るなり明治三十九年五月三十日大谷(おおたに)句仏(くぶつ)北海道巡錫(じゅんしゃく)の途次来訪を機とし...
高浜虚子 「五百句」
...しいて蝸牛(かたつむり)のように自分の殼の中だけに引込んでいたかった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...茶の花はたてゝもにても手向かな軒端もや扇たるきと御影堂角二つあるのをいかに蝸牛元日や何にたとへむ朝ぼらけというもあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...蝸牛(かたつむり)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうか当分は蝸牛の歩みよしおそくとも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文学界の人は殊(こと)に何事も感情任せで蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争(あらそ)いをしているから文筆を以て天下に貢献するような仕事は出来ず...
村井弦斎 「食道楽」
...蝸牛(かぎゅう)をもジットーバットーと呼んでいます...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...いつも蝸牛庵らしく閉まつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...蝸牛(かたつむり)が盥(たらい)のふちを歩いているような旅行ばかりして帰ってしまうので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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