...路傍の植物にはっていた蝸牛(かたつむり)(オカモノアラガイ科)を一握りつまみ上げた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蝸牛の大きな種の進行時間を注意深くはかった結果...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蝸牛の事をすつかり知つてゐんぢやないね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その……」蝸牛はてれかくしに眼鏡をはずして...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そんなに大きな声を……」蝸牛は慌てて眼でとめました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」蝸牛は険しい顔をしました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...また数年を出でずして蝸牛(ででむし)のそれのごとく...
田山花袋 「田舎教師」
...蝸牛が階段から廊下へとのぼつて來る丸い欄干に二つも三つも貼されてあつたりした...
田山花袋 「道綱の母」
...しいて蝸牛(かたつむり)のように自分の殼の中だけに引込んでいたかった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...人迹稀(じんせきまれ)な寒村の百姓家にしばらく蝸牛(かぎゅう)の庵(いおり)を結んでいたのです……」「人迹の稀なはあんまり大袈裟(おおげさ)だね」と主人が抗議を申し込むと「蝸牛の庵も仰山(ぎょうさん)だよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いなごや蝸牛(まいまいつぶろ)を食べるのを教えたのもこの人だ...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...*167自意識は蝸牛の角のようなものだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...蝸牛のやうに小さく側面から眺めると車の蔭にそんな家が附着してゐることは気づかれぬ程のものであつた...
牧野信一 「沼辺より」
...蝦(えび)と一緒(しよ)に投(な)げられる時(とき)の!』蝸牛(かたつむり)めが答(こた)へて云(い)つた...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...蒼白(あをじろ)い蝸牛(でゝ)よ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...私はまだ蝸牛(かたつむり)的テムポですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ロオヤル・ホテルの夜食には名物の蝸牛(エスカルゴオ)が出た...
與謝野寛 「素描」
...畫いたりするのである‥‥彼女は兩耳の上で圓く束ねて置いた頭髮の蝸牛卷を解きはじめた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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