...支那蛍の幼虫は蝸牛(かたつむり)を食う時に全然蝸牛を殺してはしまわぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...さうして虎は蝸牛を輕蔑することの代りに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...』六九蝸牛(かたつむり)『蝸牛が這ふ時は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蝸牛は其の長い触角の先で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蝸牛が其の角をひつこめるのを見ましたよ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蝸牛は自分の殻をつくるのに石を滲み出さすのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蝸牛の殻に安んじて小ニヒリズムや小ヘドニズムを歌って而して独り自ら高しとしておる...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...今日は眼の前にその蝸廬といふものを見て来たよ...
薄田泣菫 「茶話」
...蝸牛はまた風がはりな沈黙家です...
薄田淳介 「若葉の雨」
...蝸牛角上に何事をか爭ふ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...蠻觸二邦角の上蝸牛の譬おもほへば世々の姿はこれなりき...
土井晩翠 「天地有情」
...家を負う蝸牛(かたつむり)の可愛気はなくて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「蝸牛が這ってるよ!」それだけが子供達の認識である...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...気が向けば手にした本をいつまでも読み耽(ふけ)ってみようという気楽な方針で蝸牛(かたつむり)のごとく進行した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ガラッ八は頭を叩かれた蝸牛(かたつむり)のように引っ込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蝸牛の這うような速度で雪線下まで降りてくる...
久生十蘭 「白雪姫」
...蝸牛(かたつむり)のごとく平面に螺旋す...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...蝸牛を仕込むのはなかなか骨が折れるということを頻(しき)りに話し合いながら...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索