...蝶々なぞと言うしろものにあらず...
芥川龍之介 「北京日記抄」
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エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一(ある)夏土用の日盛(ひざかり)の事……生平(きびら)の揚羽蝶の漆紋に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...路(みち)をしたうて來(き)た蝶(てふ)は居(ゐ)ないが...
泉鏡太郎 「艶書」
...九月十日祇園新地の歌蝶さんを訪ね大嘉の舞妓を紹介して貰ひ...
上村松園 「舞じたく」
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種田山頭火 「行乞記」
...白い蝶が二つもつれ合うてヒラ/\と舞うて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蝶子と君江とは挨拶(あいさつ)するのが面倒なので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...啓吉は、うつらうつら薄目のままでまた深い眠りにおちたが、頭の中に、唄のような柔かい風が吹きこんで、蝶々も小鳥も、鰐も、草花も、太陽も、啓吉の夢のなかで、絵具が溶けるように、水のようなものの中にそれが拡がって行った...
林芙美子 「泣虫小僧」
...私の魂も夢も片々たる白い蝶々と化して...
牧野信一 「ゾイラス」
...忍術使いが大きな蝶へ乗って登場したり...
正岡容 「小説 圓朝」
...忽(たちま)ち心づけば身に熱気を感じて心地なやましく内に入り障子たつると共に蒲団引きかぶれば夢にもあらず幻にもあらず身は広く限り無き原野の中に在りて今飛び去りし蝶と共に狂ひまはる...
正岡子規 「小園の記」
...「マダム三浦が一度も『お蝶夫人』をうたったこともないこと...
三浦環 「お蝶夫人」
...可愛いい蝶々さんを見染め...
三浦環 「お蝶夫人」
...お蝶が何と云ったというような記憶は無い...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...短い夏の間に繁殖の営みを終わるべく片枝は花が咲いて蝶などがきたり遊び...
柳田国男 「雪国の春」
...――つまり蝶太夫を殺したと思われる女が...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ヨハンからお蝶の手に与えられている...
吉川英治 「江戸三国志」
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