...蛇(ぢや)の目(め)蝶(てう)が...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...また極めて美しい蝶が飛んでいて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...珍しくも一匹の黄蝶がひら/\と中庭を飛んでいるのが目に入った...
高浜虚子 「丸の内」
...もっとも蝶(ちょう)のある種類たとえば Amauris psyttalea の雄などはその尾部に備えた小さな袋から一種特別な細かい粉を振り落としながら雌(めす)の頭上を飛び回って...
寺田寅彦 「自由画稿」
...一時(ひとしきり)夏のさかりには影をかくした蝶が再びひら/\ととびめぐる...
永井荷風 「蟲の聲」
...有難うございます」お蝶は弁信の案内者になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏面の青い雲紋などツマキ蝶によく似ているが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...騷擾重たい大きな翼(つばさ)をばたばたしてああなんといふ弱弱しい心臟の所有者だ花瓦斯のやうな明るい月夜に白くながれてゆく生物の群をみよそのしづかな方角をみよこの生物のもつひとつの切なる感情をみよ明るい花瓦斯のやうな月夜にああなんといふ悲しげな いぢらしい蝶類の騷擾だ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...美妙斎の「蝴蝶」は...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...斜めになって飛んでいる一匹の蝶の絵だった...
久生十蘭 「蝶の絵」
...グレープ・フルーツとティボーン・ステーキとミルク・フェーデット・チキンで私は「お蝶夫人」を二千回もうたいました...
三浦環 「お蝶夫人」
...大蝶丸の水夫は三人で...
山本周五郎 「青べか物語」
...蝶太夫はおりうからの「知らせ」を待った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...蝶番(ちょうつが)いの処がわからないので習いに来たのであったという...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「蝶二つ一途に飛ばん波もがな――これはボストンでの作だったかな...
横光利一 「旅愁」
...お蝶のかごの側で...
吉川英治 「江戸三国志」
...そのせいか、お角はだいぶ客の選(よ)り好みをしていましたが、そのうちに苫(とま)の陰と橋の上とで、何か下相談の出来たらしい様子で、「お蝶さん、ちょっと待っておいで、すぐ来るから」と、彼女を置いて、岡へ上がってしまいました...
吉川英治 「江戸三国志」
...ほどよく群蝶の攻勢をあしらッておいでになる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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