...蝦夷松の林開けて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...海が遠浅なので、私はよく潮の退いた跡へおり立って、蝦や、しゃこや、がざみや、しおまねぎや、鰈や、いろんな貝などを捕った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...蟹、蝦、しやこ、何の養分にもならないやうな食べものばかり好きなのである...
太宰治 「津軽」
...安東氏一族の内訌に端を発した津軽蝦夷の騒擾などその一例である...
太宰治 「津軽」
...蝦蟇口にはいれきれないほどの金を洋封筒の中に持ってるということが...
豊島与志雄 「未来の天才」
...蝦夷(えぞ)の地...
中里介山 「大菩薩峠」
...爺さんはバケツの蝦を全部あけてやる...
中村地平 「南方郵信」
...蝦で鯛を釣るやうなものではないか...
葉山嘉樹 「万福追想」
...硝子(ガラス)細工のような透明な芝蝦(しばえび)の子...
久生十蘭 「キャラコさん」
...レストランではじめて食べた蝦フライの匂だの...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...西蝦夷日誌の著者をして...
本庄陸男 「石狩川」
...その同じ運命が蝦夷地にいる家中のものを待っている...
本庄陸男 「石狩川」
...全(まつた)く夢中(むちゆう)に蝦(えび)の舞踏(ぶたう)のことばかり思(おも)つてゐて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...幕府が章広に蝦夷の地を還付したのは前年辛巳の十二月七日であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蝦夷の空は戦(いくさ)かいな」群集...
吉川英治 「私本太平記」
...系図は、正しく、帝系(ていけい)を汲んでいるが、そのあいだに、蝦夷の女の血も、濃く、交じったであろうことは、いうまでもない...
吉川英治 「平の将門」
...出羽の俘囚(蝦夷の帰化人)が...
吉川英治 「平の将門」
...みぞ萩の花さく溝の草むらに寄せて迎火たく子等のをり蝦夷菊は畑の花...
若山牧水 「秋草と虫の音」
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