...悉く惡い蝦夷(えぞ)どもを平らげ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...露西亜の過激派のやうに腹が減つてるらしい蝦蟇(ひきがへる)が...
薄田泣菫 「茶話」
...その時私は白檀(びゃくだん)で蝦蟇仙人(がませんにん)を彫って出品しました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...奈良時代には多賀城(今の仙台市附近)秋田城(今の秋田市)を築いて蝦夷を鎮められたと伝へられてゐるだけで津軽の名前はも早や出て来ない...
太宰治 「津軽」
...戸外(そと)に紫の蝦夷菊(えぞぎく)が咲いて居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蝦夷地に住んだ漁夫とか農夫とかは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...方々から捕えて来られた蝦蟇は...
豊島与志雄 「蝦蟇」
...晋吉の蝦蟇を呑もうとしてる大蛇の姿は...
豊島与志雄 「白血球」
...気を失った牝蝦蟇は...
豊島与志雄 「春の幻」
...蝦蟇や亀と半日でもにらめっこしてる木村のことだから...
豊島与志雄 「夢の図」
...蝦茶色(えびちゃいろ)ずくめで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蝦夷松前(えぞまつまえ)といっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝦夷錦(えぞにしき)のように...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...藪蔭には蝦夷菫(すみれ)...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...東蝦夷地のシリベシ嶽は高山にして其絶頂に径り四五十町の湖水ありその湖の汀は皆泥なりその泥に羊の足跡ひしとありといふ奥地のシリベシ山を日本紀(斉明五年)に後方羊蹄(シリベシ)とかゝれたると此蝦夷の山と同名にして其文の如く羊の住めるはいと怪しと蝦夷へ往来する人語りし誠に羊蹄二字を日本紀にも万葉にもシの仮字に用ゐしは故ある事ならん...
牧野富太郎 「植物記」
...蝦夷松前の果てまでもそのまま行かれた...
正岡容 「我が圓朝研究」
...『お前(まへ)が投(な)げる――』『蝦(えび)を!』と叫(さけ)んでグリフォンは...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...自分を熱愛してくれた女奴(めのやっこ)の蝦夷萩の死が...
吉川英治 「平の将門」
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