...持(も)ち田(だ)の稲を一夜(いちや)の中に蝗(いなむし)が食ってしまったものもございますが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...今年の秋の蝗災(こうさい)へ持って行った...
芥川龍之介 「仙人」
...)バプテズマのヨハネは彼の前には駱駝(らくだ)の毛衣(けごろも)や蝗(いなご)や野蜜に野人の面目を露(あらは)してゐる...
芥川龍之介 「続西方の人」
...蝗(いなご)を追ってるらしく...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...わが身(み)はちやうど蝗虫(いなご)のやうだ...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...北満洲の秋の野には蝗(いなご)や蛙が飛んだり...
薄田泣菫 「茶話」
...その機体の形が蝗(いなご)そっくりである...
寺田寅彦 「柿の種」
...しかしいかほどまでに蝗の記述が戦闘飛行機に当てはまってもそれは決して科学的の予言とは名づけ難いであろう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...其代りに今日學校が終つたら軍に食はせる蝗を少しとつて來てくれないか』といふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...蝗(いなご)と草の根によって露命をつないできたのだから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...水の上にちよぼんと落ちた蝗みたいに驚いてゐるだらう...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...蝗(いなご)など獲(と)って喰(く)った...
原民喜 「廃墟から」
...お金は毎日毎日じやら/\といふ音をたてゝ蝗のやうに飛び込んで来る...
牧野信一 「船の中の鼠」
...見渡す限りの稲田の中に点々と飛び交ふてゐる人々の有様は蝗採りが始まつたかのやうな光景であつた...
牧野信一 「夜見の巻」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...さて霜どきの蝗(バッタ)のように瘠せたからだを身構えることによって...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...生き残っている蝗(いなご)はみんな跛(びっこ)を曳いて間もなく死ぬだろうと思えた...
室生犀星 「童話」
...呉の兵は人の跫音(あしおと)を聞いた蝗(いなご)のように船じゅうを逃げまわった...
吉川英治 「三国志」
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