...蝗(いなご)に近い早業だった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...天をおおう蝗(いなご)の羽音のように...
芥川龍之介 「偸盗」
...釜の中へ蝗(いなご)を放りこんだように...
海野十三 「火星探険」
...蝗(いなご)の代りに今のさきお茶を啜(すゝ)つた事だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...蝗の飛ぶようにひょいひょいと飛び出して...
田中貢太郎 「怪しき旅僧」
...それは蝗(いなご)のような虫であった...
田中貢太郎 「胡氏」
......
種田山頭火 「其中日記」
...蝗(いなご)に餌をやるの愚にひとしいよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...人は星の蝗虫(ばった)になる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蝗(いなご)を捕まえるような手数がかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝗のやうに勢ひ好く飛びあがつて...
牧野信一 「肉桂樹」
...それほど恐ろしい暴風のような蝗(いなご)の大軍の襲うたこの地方では...
室生犀星 「津の国人」
...生き残っている蝗(いなご)はみんな跛(びっこ)を曳いて間もなく死ぬだろうと思えた...
室生犀星 「童話」
...蝗(いなご)の害を受け苗葉(なえは)忽(たちま)ち枯れ損じたという条に...
柳田国男 「海上の道」
...蝗(いなご)だろうと云ったが...
山本周五郎 「新潮記」
...蝗(いなご)のように天下いたるところに群(むれ)をなして跳梁(ちょうりょう)しているのだ...
吉川英治 「三国志」
...蝗(いなご)が通った後みたいに...
吉川英治 「茶漬三略」
...「野郎」「野郎」蝗(いなご)を退治るような衆の力で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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