...蝕する日の面(おもて)を仰ぎつつ...
泉鏡花 「婦系図」
...あるいは病毒のために身体の腐蝕するをいい...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...日本魂を腐蝕する毒素の代りにそれを現代に活かす霊液でも...
寺田寅彦 「変った話」
...虫の口から何か特殊な液体でもだして鉛を化学的に侵蝕するのかと思ったが...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...既に已(すで)に邪気の消蝕する所と為るか...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ちょっとでも配管が腐蝕すると...
中谷宇吉郎 「異魚」
...燐が骨を腐蝕する時間が早くなる...
久生十蘭 「新西遊記」
...木地を蝕する力に乏しい...
二葉亭四迷 「平凡」
...書物を蠧蝕する害虫は上に述べた甲虫の仔虫すなわち幼虫が筆頭で大関である...
牧野富太郎 「植物記」
...少しも腐蝕する事なき四肢(しし)を形ちよくそろへた老婆の屍体は...
松永延造 「アリア人の孤独」
...二Q川の浸蝕する狭隘な溪谷へは人々の集団は近づいて来なかつた...
横光利一 「静かなる羅列」
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