...彼女は蝋色のシャツを着て、とてもおしゃれだった...
...蝋色の髪に合うアクセサリーを探しに行った...
...写真のフィルターで蝋色になった画像が流行っている...
...蝋色の目をした猫が私の家にやってきた...
...彼の言葉は蝋色の秘密を匂わせていた...
...肉が柔かに骨をかくしてゐる蝋色の顏には...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それはいちめんに蝋色(ろういろ)に塗られて...
海野十三 「金属人間」
...中から出たのは蝋色(ろういろ)朱磯草研出(しゅいそくさとぎだ)しの鞘(さや)...
江見水蔭 「備前天一坊」
...こしらえは朱磯草研出しの蝋色鞘...
江見水蔭 「備前天一坊」
...あの蝋色の胡粉を散らした歪形(いびつがた)な頭の下に...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その蝋色(ろういろ)に透き徹(とお)った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私の友人の蝋色の胸像――なるほど実に驚異すべきまでに...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...手も蝋色(ろういろ)に痩(や)せ細っていたが...
徳田秋声 「縮図」
...腰に帯びた大小の蝋色(ろういろ)もおだやかで...
中里介山 「大菩薩峠」
...極々小さい顔はまるで白蝋色をして居る...
宮本百合子 「或日」
...いわゆる「蝋色(ろいろ)」に磨き出します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その下にゴンクール氏は黄蝋色に変色した唇を開いたまま...
夢野久作 「暗黒公使」
...蝋色のほの明るい光沢の底からぼっと曙がさして来る...
横光利一 「夜の靴」
...』お照は本箱の上に載せた蝋色の箱の中から青い切手のはつた封筒の手紙を出した...
與謝野晶子 「帰つてから」
...蝋色鞘(ろいろざや)の大刀を板縁に突いて手を置きながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...双(そう)の眼(まなこ)をやり過ごした闇へ――蝋色(ろいろ)の鞘(さや)は肩より高く後ろへ反(そ)らしてススススと追い縋(すが)ったが音もさせない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...蝋色鞘(ろいろざや)の滑(なめ)らかな大小...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...腰から二本の蝋色鞘(ろいろざや)がヌッとうしろへ立っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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