...夏になると蝉脱の鳴き声が聞こえる...
...川辺で蝉脱を拾って遊ぶ子供たち...
...蝉脱の抜け殻が散乱している道を歩く...
...蝉脱の横には、まだ生きている蝉がいることもある...
...毎年、蝉脱が見られる場所に行って、写真を撮る...
...一時も早くそんな陋態(ろうたい)から蝉脱(せんだつ)して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...詩が内容の上にも形式の上にも長い間の因襲を蝉脱(せんだつ)して自由を求め...
石川啄木 「弓町より」
...けれどもナポレオンといえども当時の慣習からそう一挙に蝉脱出来なかった事も考えられる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...私の詩が安全弁的役割から蝉脱(せんだつ)して独立の生命を持つに至るかどうか...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...人はさうして遠い未来に向つて蝉脱を重ねる...
高村光太郎 「装幀について」
...蝉脱せしめつつあるように見える...
戸坂潤 「思想としての文学」
...小賢しい変に真面目な女性に蝉脱している...
豊島与志雄 「女客一週間」
...酒飲み会の形式を蝉脱して...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...わたくしもまた旧時代の審美観から蝉脱(せんだつ)すべき時の来(きた)った事を悟らなければならないような心持もするのである...
永井荷風 「深川の散歩」
...間もなくその馬鹿馬鹿しさに気が付いて四五篇でその型から蝉脱(せんだつ)することに骨を折るようになった筈である...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...活け花師などは早速この間違った旧説から蝉脱して正に就き識者の嗤笑(ししょう)を返上せねばなるまい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...395あらゆる知識の塵の中から蝉脱(せんだつ)して...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...615下界の子から蝉脱して享楽の自己を天の光明のうちに置いていたのに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...紫の蝉脱(もぬけ)の殻を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その原始的な物真似から蝉脱(せんだつ)して来た表現の進化が...
夢野久作 「能とは何か」
...明朗と苦悩の域(いき)をとうに蝉脱(せんだつ)した人格は...
吉川英治 「親鸞」
...そのすずやかな蝉脱のすがたは...
吉川英治 「親鸞」
...求法(ぐほう)の迷悟と蝉脱(せんだつ)の悩みを話しあって別れたのは...
吉川英治 「親鸞」
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