...夏になると蝉脱の鳴き声が聞こえる...
...川辺で蝉脱を拾って遊ぶ子供たち...
...蝉脱の抜け殻が散乱している道を歩く...
...蝉脱の横には、まだ生きている蝉がいることもある...
...毎年、蝉脱が見られる場所に行って、写真を撮る...
...一時も早くそんな陋態(ろうたい)から蝉脱(せんだつ)して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...詩が内容の上にも形式の上にも長い間の因襲を蝉脱(せんだつ)して自由を求め...
石川啄木 「弓町より」
...詩が内容の上にも形式の上にも長い間の因襲を蝉脱(せんだつ)して自由を求め...
石川啄木 「弓町より」
...けれどもナポレオンといえども当時の慣習からそう一挙に蝉脱出来なかった事も考えられる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...内地式生活から蝉脱出来ない帝国軍人は自ら深く反省せねばならぬ...
石原莞爾 「戦争史大観」
...人はさうして遠い未来に向つて蝉脱を重ねる...
高村光太郎 「装幀について」
...一九〇九年型の女優が一九三四年式のぴちぴちした近代娘に蝉脱(せんだつ)した瞬間のスリルがおそらくこの作者の一番の狙いどころではないかと思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...* この資本主義社会の現在に於ける諸矛盾とそれによる新しい社会制度への蝉脱とは...
戸坂潤 「科学論」
...人々はディレッタントから蝉脱せしめられるのである...
中井正一 「脱出と回帰」
...「文庫から図書館へ」の道を一九〇〇年代に蝉脱していったのである...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...やはり其から蝉脱することが出来ずに居るのが今の有様だ...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...卒然として蝉脱(せんだつ)して官僚になったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...615下界の子から蝉脱して享楽の自己を天の光明のうちに置いていたのに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...紫の蝉脱(もぬけ)の殻を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...さて危機だと見ると蝉脱するがごとく翻然と転質する気力がある...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...明朗と苦悩の域(いき)をとうに蝉脱(せんだつ)した人格は...
吉川英治 「親鸞」
...そのすずやかな蝉脱のすがたは...
吉川英治 「親鸞」
...蝉脱(せんだつ)一夕餉(ゆうげ)の煙が露草に這う...
吉川英治 「親鸞」
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