...夏の夕暮れに蝉時雨の音を聞くのが好きです...
...今年の蝉時雨は例年より遅いそうです...
...雨の日は蝉時雨が聞こえなくて寂しいです...
...子どもの頃は蝉時雨を聞きながら夏休みの宿題をしていました...
...朝の散歩中に蝉時雨が聞こえてきて、気持ちよく一日を始められます...
...館(やかた)の森(もり)に蝉時雨(せみしぐれ)が早瀬(はやせ)を走(はし)る水(みず)のように...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...恐(おそ)らく森(もり)の蝉時雨(せみしぐれ)だって...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...蝉時雨(せみしぐれ)が...
泉鏡花 「瓜の涙」
...まして蝉時雨(せみしぐれ)というような言葉で表現されている林間のセミの競演の如きは夢のように美しい夏の贈物だと思う...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...・糸瓜やうやく花つけてくれた朝ぐもりをのれにひそむや藪蚊にくんだりあはれんだりして・蝉時雨もう枯れる草がある・昼しづかな焼茄子も焼けたにほひ・けふまでは生きてきたへそをなでつつ・はひまはつた虫は見つけた穴にはいつた・へちまよ空へのぼらうとする七月廿四日ようねむれた...
種田山頭火 「行乞記」
...落葉松(からまつ)の林中には蝉時雨(せみしぐれ)が降り...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...きっと蝉時雨(せみしぐれ)の降る植物園の森の裏手の古びたペンキ塗りの洋館がほんとうに夢のように記憶に浮かんで来る...
寺田寅彦 「二十四年前」
...麺麭(パン)の樹に鳴く蝉時雨(せみしぐれ)の如く...
中島敦 「南島譚」
...湧くような蝉時雨が起っているばかりであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...夏なぞはせんだんの樹の蝉時雨(せみしぐれ)の風情があるという...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...蝉時雨(せみしぐれ)もはたと止むばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...峠の蝉時雨(せみしぐれ)は彼の慈悲に泣く飢民(きみん)の声のようでもあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...夏木立と涼しい蝉時雨(せみしぐれ)につつまれていたが...
吉川英治 「親鸞」
...ジーッと気懶(けだる)い蝉時雨(せみしぐれ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いつも変らない蝉時雨(せみしぐれ)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...例のように植木会社の蝉時雨(せみしぐれ)の道を通って家へ帰って来た...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...』むんむと蒸す日光の照りつけたその松林にははげしい蝉時雨が起つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...眼下の瀬の音をかき消す位いの蝉時雨が林を包んでいる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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