...もっとも私は同嬢の技芸以外この「空蝉」全篇のプロットにも非常に感興を持って見たし...
淡島寒月 「活動写真」
...小暑は蝉、蜻蛉、蜈蚣、蝙蝠...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...総じて白居易の蝉の詩は...
薄田泣菫 「独楽園」
...むづかしき禅門出れば葛(くず)の花明治三十七年或時(あるとき)は谷深く折る夏花(げばな)かな明治三十七年発心(ほっしん)の髻(もとどり)を吹く野分(のわき)かな秋風にふえてはへるや法師蝉(ほうしぜみ)明治三十七年八月二十七日 芝田町海水浴場例会...
高浜虚子 「五百句」
...・かどは食べものやで酒もある夾竹桃・夜風ふけて笑ふ声を持つてくる悼 緑石二句波のうねりを影がおよぐよ夜蝉がぢいと暗い空追加数句・日ざかりのながれで洗ふは旅のふんどし・いろ/\の事が考へられる螢とぶ・なんといつてもわたしはあなたが好きな螢(ホウタル)七月廿二日昼も暑く夜も暑かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...春蝉が鳴きだした...
種田山頭火 「道中記」
...また庭には蝶や、蜻蛉(とんぼ)や、蝉や、馬追や、蟋蟀(こおろぎ)等がいる...
外村繁 「澪標」
...蝉の脱殻を探し廻ったりした...
豊島与志雄 「土地」
...珍らしい蝉をとつてあげますよ...
牧野信一 「南風譜」
...「スプリングコート」「父を売る子」「渚」「或る五月の朝」「父の百ヶ日前後」「明るく暗く」「蝉」等七篇書けた...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...加藤唖蝉(かとうあぜん)...
松崎天民 「友人一家の死」
...いまだに油蝉(あぶらぜみ)の声を聞いた...
水上滝太郎 「果樹」
...小さな蝉の遺骸(なきがら)を見た...
三好達治 「艸千里」
...焦げ付くように消えて行く蝉の声のタダ中に...
夢野久作 「巡査辞職」
...――貂蝉、わしが媒(なかだ)ちして、そなたを呂布の妻にやろう...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉(ちょうせん)をはべらせて...
吉川英治 「三国志」
...蝉の啼き声だった...
吉川英治 「私本太平記」
...その中に法師蝉の夕日づいた澄んだ声も混っていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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