...(七月十一日)蜻蛉蜻蛉(とんぼ)が木の枝にとまつて居(ゐ)るのを見る...
芥川龍之介 「雑筆」
...腐った株の一片に真珠の蜻蛉(とんぼ)や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...また蜻蛉や(ばった)の胴体に糸をむすび...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ありのままの赤蜻蛉か...
泉鏡花 「遺稿」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)の散ったあとへ...
泉鏡花 「海異記」
...蜻蛉草(かたばみ)を摘んできたり...
海野十三 「三人の双生児」
...そしてその赤蜻蛉が飛びながらいつも向いている方角はどっちの方だろうね」「まあ...
海野十三 「地球盗難」
...蜻蛉のからだが、秋の日ざしに、透きとおって見える...
太宰治 「ア、秋」
...蜻蛉はその小石を多分餌(えさ)だと思って追っかけて来る...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...蜻蛉(とんぼ)がすいと...
中島敦 「プウルの傍で」
......
野口雨情 「のきばすずめ」
...二匹の蜻蛉(とんぼ)のようにピタリと着きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世のうつろひの迅(すみ)やかなる翅(はね)ひろの蜻蛉(あきつ)のあしもかくはあらじ...
林芙美子 「浮雲」
...これを召す方様(かたさま)の鼻毛は延びて蜻蛉(とんぼ)をも釣(つ)るべしという...
二葉亭四迷 「浮雲」
...蜻蛉のやうに痩せて小兵な具足の中の良人を想像して声を掛けた...
牧野信一 「籔のほとり」
...僕は蜻蛉や蝉を追ひかけながらも...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...飛行機はかの鳥や蜻蛉の格好に...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...まるで蜻蛉か蝗でも引千切ったかのように腰の番(つが)いからフッツリと切離されたまま...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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