...余念なく遊んでゐる虻蜂蜻蛉(あぶはちとんぼ)...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...同じようにした蜻蛉数匹を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ありのまゝの赤蜻蛉か...
泉鏡花 「遺稿」
...一つ赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛ぶ向うの畝(あぜ)を...
泉鏡花 「海異記」
...目次燕砂の花夢からさめて蜻蛉夕の海いかなれば決心朝顔八月の石にすがりて水中花自然に...
伊東静雄 「詩集夏花」
...陽差(ひざし)のなかに立ち来つつ振舞ひ著(しる)し蜻蛉(あきつ)のむれ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...本当の赤蜻蛉に見えるだろう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...蜻蛉(とんぼ)も...
太宰治 「ア、秋」
...蝉や蜻蛉が少くなつて...
種田山頭火 「其中日記」
...これに反してマックの方は判定を聞くと同時にぽんと一つ蜻蛉返(とんぼがえ)りをして自分の隅へ帰ったようであった...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...蜻(とんぼ)を捕えるのと同じ恰好の叉手形(さでがた)の網で...
寺田寅彦 「鴫突き」
...人生の朝(あした)の酔いである! 愛すべき青春の年である!蜻蛉(とんぼ)の翼は震える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蜻蛉(とんぼ)がすいと...
中島敦 「プウルの傍で」
...そう馬鹿にしたものでもないわ」自分はかつて大きなクッションに蜻蛉(とんぼ)だの草花だのをいろいろの糸で...
夏目漱石 「行人」
...夏の野に幻の破片きらめけり短夜を※れし山河叫び合ふ炎の樹雷雨の空に舞ひ上る日の暑さ死臭に満てる百日紅重傷者来て飲む清水生温く梯子にゐる屍もあり雲の峰水をのみ死にゆく少女蝉の声人の肩に爪立てて死す夏の月魂呆けて川にかがめり月見草廃虚すぎて蜻蛉の群を眺めやる...
原民喜 「原子爆弾 即興ニスギズ」
...尻切蜻蛉のままで印刷にまはすことになつてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...いま私の目の前で無心に遊んでゐるこれらの子供たちは何と蜻蛉をねらふことが上手なことか! おお...
堀辰雄 「尖端人は語る」
...白鳥や罌粟や蜻蛉を現わすことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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