...草蜻蛉(くさかげろう)と云ふ小さい蜻蛉(とんぼ)になるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蜻蛉共を用心深くしたのです...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蜻蛉(とんぼ)返りの四十八手が皆出来るんだよ...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...一羽の蜻(とんぼ)の尾を水面に上下するを見る...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...蜻蛉のからだが、秋の日ざしに、透きとおって見える...
太宰治 「ア、秋」
...耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見ていると、桔梗(ききょう)の花も、夏になるとすぐ咲いているのを発見するし、蜻蛉だって、もともと夏の虫なんだし、柿も夏のうちにちゃんと実を結んでいるのだ...
太宰治 「ア、秋」
......
種田山頭火 「行乞記」
...蜻蛉の飄逸、胡蝶の享楽、蜂の勤勉、どれもそれ/″\によろしい...
種田山頭火 「其中日記」
...忽ちにして蝶々(ちょうちょう)蜻蛉(とんぼ)やきりぎりすの飛んだり躍(は)ねたりする野原になってしまうと...
永井荷風 「日和下駄」
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中原中也 「在りし日の歌」
...赤蜻蛉(あかとんぼう)田圃(たんぼ)に乱るれば横堀に鶉(うづら)なく頃も近づきぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...茅葺の山家は壁がぬけて蜻蛉や飛蝗(ばった)の棲家になり...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...いま私の目の前で無心に遊んでゐるこれらの子供たちは何と蜻蛉をねらふことが上手なことか! おお...
堀辰雄 「尖端人は語る」
...私がやつとあまたの王朝時代の日記の中からこれこそと思つて選んできた「蜻蛉日記(かげろふのにき)」といふ...
堀辰雄 「七つの手紙」
...英語で蜻(とんぼ)を竜蠅(りょうばえ)(ドラゴン・フライ)と呼び...
南方熊楠 「十二支考」
...そのべんけいには子供がよく空へ舞わせて遊戯する竹の蜻蛉(とんぼ)がいくつも刺してありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...ちょうどモチ竿(ざお)にとまった蜻蛉(とんぼ)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蜻蛉(とんぼ)La Demoiselle彼女は眼病の養生をしている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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