...即ち私は日本の紙に日本の筆で蟾蜍(ひきがえる)、バッタ、蜻蛉(とんぼ)、蝸牛(かたつむり)等の絵を書いたのであるが、子供達は私が線を一本か二本引くか引かぬに、私がどんな動物を描こうとしているかを当てるのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...点景に赤蜻蛉(あかとんぼ)のあらわるる事もまた相似たり...
泉鏡花 「遺稿」
...かしこに母は坐(ざ)したまふ紺碧(こんぺき)の空の下(した)春のキラめく雪渓に枯枝(かれえ)を張りし一本(ひともと)の木(こ)高き梢あゝその上にぞわが母の坐(ざ)し給ふ見ゆ蜻蛉無邪気(むじやき)なる道づれなりし犬の姿何処(いづこ)に消えしと気付ける時われは荒野(あれの)の尻(しり)に立てり...
伊東静雄 「詩集夏花」
...蜻蛉はしつぽをあげて土の字を指してゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...輪廻(りんね)はめぐる小車(をぐるま)の蜻蛉(とんぼ)がへりの日(ひ)もくれて旅籠(やど)をとろにも銭(ぜに)はなしあひの土山(つちやま)あめがふる...
竹久夢二 「どんたく」
...いよいよ秋も闌(たけなわ)になってすいすいと赤蜻蛉(あかとんぼ)の飛び交う爽やかな陽射しとなってきたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...使い残りの紅皿を姉にねだって口のはたを染めながら皿のふちに青く光る紅を溶(とか)して虻(あぶ)や蜻蛉(とんぼ)の絵をかいた...
中勘助 「折紙」
...十二月十二日 原民喜原子爆弾 即興ニスギズ夏の野に幻の破片きらめけり短夜を※れし山河叫び合ふ炎の樹雷雨の空に舞ひ上る日の暑さ死臭に満てる百日紅重傷者来て飲む清水生温く梯子にゐる屍もあり雲の峰水をのみ死にゆく少女蝉の声人の肩に爪立てて死す夏の月魂呆けて川にかがめり月見草廃虚すぎて蜻蛉の群を眺めやる●昭和二十年十二月二十八日 八幡村より 松戸市 永井善次郎宛拝復 十七日日附の端書拝見...
原民喜 「書簡」
...そして青田の上をすいすいと蜻蛉(とんぼ)の群が飛んでゆくのが目に沁(し)みた...
原民喜 「夏の花」
...いま私の目の前で無心に遊んでゐるこれらの子供たちは何と蜻蛉をねらふことが上手なことか! おお...
堀辰雄 「尖端人は語る」
...赤い蜻蛉が無数に砂の上に群り舞つてゐた...
牧野信一 「スプリングコート」
...僕は蜻蛉や蝉を追ひかけながらも...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...水面を舞つて居るお歯黒蜻蛉(とんぼ)の動きも無視し...
正木不如丘 「健康を釣る」
...盆の蜻蛉や蟷螂とも共通であり...
柳田国男 「海上の道」
...古い所では『蜻蛉(かげろう)日記』にクツクツボウシ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そのダンブリ・ドブリは蜻蛉のことである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...見たことも聞いたこともない蜻蛉(とんぼ)売りが……と...
吉川英治 「江戸三国志」
...蜻蛉が蒼空のもとにつういつういと飛んで行くあの運動の自由さが『蜻蛉』の踊りのあの快活な清爽(せいそう)さを産み出したのではなかろうか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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