...丁度(ちょうど)蜻蛉(とんぼ)のように...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...蜻蛉は高浮彫りで銀...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私に蜻蛉(とんぼ)を思わせた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蜻蛉さへ易くは見られない...
泉鏡花 「遺稿」
...南瓜の葉蔭に……三十五尾花を透かして、蜻蛉の目で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...蜻蛉共を用心深くしたのです...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...立葵であっても蜻蛉草であっても...
海野十三 「三人の双生児」
...耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見ていると、桔梗(ききょう)の花も、夏になるとすぐ咲いているのを発見するし、蜻蛉だって、もともと夏の虫なんだし、柿も夏のうちにちゃんと実を結んでいるのだ...
太宰治 「ア、秋」
...蜻蛉(とんぼ)を追いかけて畑の中にはいって行くものもある...
田山花袋 「田舎教師」
...障子(しょうじ)のガラス越しに見える秋晴れの空を蜻蛉(とんぼ)の群れが引っ切りなしにだいたい南から北の方向に飛んで行く...
寺田寅彦 「柿の種」
...使い残りの紅皿を姉にねだって口のはたを染めながら皿のふちに青く光る紅を溶(とか)して虻(あぶ)や蜻蛉(とんぼ)の絵をかいた...
中勘助 「小品四つ」
...出遇ふものゝ眼である限りは蜂や蜻蛉のそれでさへも怕れ戦くほどの怯惰なる心を抱いて逃げて来た...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...蜻蛉の考へつきは面白しなど俗受善きだけ俗な者なり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...本多平八の蜻蜒(とんぼ)切りなど名器も多く出で...
南方熊楠 「十二支考」
...庭さきの空を染める赤蜻蛉の群をながめながら常にない静かさを感じた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...望遠鏡の筒先きに止まっている赤蜻蛉を...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...『蜻蛉(とんぼ)』及び『カリフォルニアの罌粟(けし)』もまたそれに劣らず美しいものであった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...また体をかがめて蜻蛉の羽を両手にかいこむ愛らしいしぐさや...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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