...蜃楼(しんろう)のように現れたのです...
芥川龍之介 「秋山図」
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伊良子清白 「孔雀船」
...本物の蜃気楼を見て...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...それは、妙な形の黒雲と似ていたけれど、黒雲なればその所在がハッキリ分っているに反し、蜃気楼は、不思議にも、それと見る者との距離が非常に曖昧なのだ...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...あたかもアラビアの沙漠を旅行する商人らが椰子(やし)の樹の茂っている蜃気楼(しんきろう)を見て...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...あらゆる不可能を現実化して見せる地上の蜃気楼...
谷譲次 「踊る地平線」
...ポウト・サイドは砂漠の蜃気楼だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...砂漠のオアシスは蜃気楼であることもある...
豊島与志雄 「故郷」
...蜃気楼を恐るるのは今更に卑怯であろう...
豊島与志雄 「故郷」
...恰も陽炎の中に浮ぶ蜃気楼のやうに不思議なる美しさをもつて眺められるのであつた...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...また能く幻術(てじな)を以て空中に乾闥婆城(蜃気楼)を現ず...
南方熊楠 「十二支考」
...蜃気楼(しんきろう)の御殿を見たり...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...藤原博士の言われる如く蜃気楼的現象の場合も...
武者金吉 「地震なまず」
...一〇六海岸の山田にては蜃気楼(しんきろう)年々見ゆ...
柳田国男 「遠野物語」
...其論文の構造は如何にも華麗にして恰(あたか)も蜃気楼(しんきろう)の如くなれども堅硬なる思想の上に立たざるが故に...
山路愛山 「明治文学史」
...なんともファンタスティックで目を欺くような極地の蜃気楼の華麗な実例を見せてくれた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...蜃気楼の描写は乱歩の「押絵と旅する男」みたいにできたらいいのですが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...人工蜃気楼の奥にかくされた...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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