...「蜀黍、これ食べてみて!」...
...「蜀黍、最近調子どう?」...
...「蜀黍は車の運転がお上手ですね...
...「蜀黍、今日の会議はどうでしたか?」...
...「蜀黍は年下の彼女がいるんだって...
...どこかの案山子(かかし)が玉蜀黍(とうもろこし)の畑から逃げだしてきたのかとまちがえるかもしれない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...玉蜀黍(とうもろこし)や燕麦(えんばく)のみのっている山々や...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...大豆や玉蜀黍(とうもろこし)の葉っぱが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...ニューイングランドの玉蜀黍(とうきび)小屋が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...玉蜀黍穫べく馬鈴薯植うべく...
宇野浩二 「それからそれ」
...玉蜀黍(とうもろこし)の藁を敷いた荷馬車に積んでいる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...翁の室と板廊下一つ隔てた街道側の八畳にくつろいで居ると、翁は菓子、野葡萄、玉蜀黍、何くれと持て来ては鶴子にも余等にも与え、小さな炉を中に、黒い毛繻子の前掛の膝をきちんと座って、さま/″\の話をする...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...玉蜀黍(とうもろこし)の茎は倒れて見通す稲田の眺望は軟かに黄ばんで来た...
永井荷風 「草紅葉」
...わし蜀黍(もろこし)隱(かく)して置(お)く處(とこ)見出(めつけ)あんすから...
長塚節 「土」
...一ツ二ツ三ツ四ツ玉蜀黍の粒々は二十五の女の侘しくも物ほしげなる片言なり蒼い海風も黄いろなる黍畑の風も黒い土の吐息も二十五の女心を濡らすかな...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...延びあがり延びあがりたる玉蜀黍は儚なや実が一ツこゝまでたどりつきたる二十五の女の心は真実男はゐらぬものそは悲しくむつかしき玩具ゆゑ真実世帯に疲れる時生きやうか死なうかさても侘しきあきらめかや真実友はなつかしけれど一人一人の心故――黍の葉のみんな気ぜはしいやけなそぶりよ二十五の女心は一切を捨て走りたき思ひなり片瞳をつむり片瞳を開らきあゝ術もなし男も欲しや旅もなつかし...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...海ぞいの黍畑に立ちて何の願いぞも固き葉の颯々と吹き荒れるを見て二十五の女は真実命を切りたき思いなり真実死にたき思いなり伸びあがり伸びあがりたる玉蜀黍は儚なや実が一ツここまでたどりつきたる二十五の女の心は真実男はいらぬものそは悲しくむずかしき玩具ゆえ真実世帯に疲れるとき生きようか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...玉蜀黍に囲われた辣薤畑のなかへはいっていって狐の影を踏みながら...
久生十蘭 「生霊」
...甲板の米と玉蜀黍の袋をいい加減に投げ落して...
久生十蘭 「ノア」
...あるいは畑になつて茄子(なす)玉蜀黍(とうもろこし)などつくつてある傍に柿の木が四...
正岡子規 「病牀六尺」
...その所有地の近くに玉蜀黍(とうもろこし)を播いて多くの収穫を得ていた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...遠く散在する粟畑玉蜀黍畑の上...
三好達治 「測量船」
...三本の玉蜀黍(とうもろこし)が秋風にそよぎ...
柳田国男 「雪国の春」
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