...「蜀黍、これ食べてみて!」...
...「蜀黍、最近調子どう?」...
...「蜀黍は車の運転がお上手ですね...
...「蜀黍、今日の会議はどうでしたか?」...
...「蜀黍は年下の彼女がいるんだって...
...大豆や玉蜀黍(とうもろこし)の葉っぱが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...玉蜀黍の葉が鳴るは...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...立派な葡萄畑や千町歩もある玉蜀黍(とうもろこし)の畑を子孫に遺しただろうよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...父親はお庄の真赤になって炙っている玉蜀黍を一つ取り上げると...
徳田秋声 「足迹」
...翁の室と板廊下一つ隔てた街道側の八畳にくつろいで居ると、翁は菓子、野葡萄、玉蜀黍、何くれと持て来ては鶴子にも余等にも与え、小さな炉を中に、黒い毛繻子の前掛の膝をきちんと座って、さま/″\の話をする...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...田舍の正月が近づいたので其用意に蕎麥や小麥や蜀黍の粉を挽くのである...
長塚節 「芋掘り」
...婆さんが笊へ玉蜀黍を五六本入れて提げて來た...
長塚節 「鉛筆日抄」
...怖る怖る首を擡げた蜀黍の穂がすぐに日に焼けた鳶色に変じ出した...
長塚節 「太十と其犬」
...蜀黍の垣根に括った竹の端を伐って釘を造ってそうして毛皮を其板へ貼りつけた...
長塚節 「太十と其犬」
...去年(きよねん)はそんでも其處(そこ)らへ玉蜀黍位(たうもろこしぐれえ)作(つく)れたつけが...
長塚節 「土」
...蜀黍(もろこし)伐(き)つた時(とき)にや勘辨(かんべん)しめえと思(おも)つたんだつけがお内儀(かみ)さんに來(き)らツたから我慢(がまん)したんだ...
長塚節 「土」
...寺のうら手より蜀黍のしげきがなかをかへるとて吾心はたも悲しもともずりの黍の秋風やむ時なしに秋風のいゆりなびかす蜀黍の止まず悲しも思ひしもへばもろこしの穗ぬれ吹き越す秋風の淋しき野邊にまたかへり見む秋風のわたる黍野を衣手のかへりし來れば淋しくもあるか十月九日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...九太の住居は蜀黍畑に囲まれた畑の中にあった...
林芙美子 「帯広まで」
...玉蜀黍(とうもろこし)が植えられてあったりしていて...
堀辰雄 「晩夏」
...小娘の声にて阿唯(あい)といらえしたる後は何の話もなくただ玉蜀黍をむく音のみはらはらと響きたり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...瑞々しい稲田や玉蜀黍等の畑地を越えた向うに杉の群木にかこまれたお久美さんの居る家が静かに望まれた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...遠く散在する粟畑玉蜀黍畑の上...
三好達治 「測量船」
...半ばばかりに折れた玉蜀黍であつた...
三好達治 「霾」
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