...南の山に蝉のごとく蛻(もぬ)け...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...又在来の我より言へば、身内に身を得る、旧身は蝉殻蛇蛻、劫風の将去るに委順するに任すを得るのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...イグアナとヴァラヌス(いずれも蜥蜴の類)と蛇は時々皮蛻(ぬ)ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...諸方に蛇と蜥蜴が時々皮を蛻(ぬぎかえ)るを以て毎度若返るとし...
南方熊楠 「十二支考」
...その蛻骨の時に遇えば生竜のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...竜千年すなわち山中において蛻骨す...
南方熊楠 「十二支考」
...偉大の化石動物多き地を毎度風雨で洗い落して夥しく化石を露出するを竜が骨を蛻(ぬぎか)え風雨を起して去ると信じたので...
南方熊楠 「十二支考」
...欧州に蛇が蛻(かわぬ)ぐごとに若くなり決して死なぬと信ずる人あるという...
南方熊楠 「十二支考」
...蛻(ぬけがら)を損せずに尾を持って引き出し得ぬと判り...
南方熊楠 「十二支考」
...無心の蛻すらかくのごとくだから...
南方熊楠 「十二支考」
...昔大竜大湖の(ほとり)に蛻(かわぬ)ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...蝨(しらみ)等はたはやすくぞ蛻(もぬ)け出づる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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