...しかも頭を回らして東国を望めば、蛭ヶ小島の狡児、兵衛佐頼朝は二十万の源軍を率ゐて、既に足柄の嶮を越え、旌旗剣戟岳南の原野を掩ひて、長駆西上の日将に近きにあらむとす...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...脊に三本縦縞のある蛭(ひる)の標本と脊に一本の縦縞のある蛭の標本とを比較するとその間の差別は実に明瞭で...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...かかる次第であるゆえ、模範的の蛭と、模範的の蚯蚓との間にはきわめて明らかな差別がありながら、蛭類と蚯蚓類との境界はどこにあるかと尋ねられると、誰も正確に答えることはできぬ...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...蛭子(ヒルコ)を入れて流し棄てし葦船...
高木敏雄 「比較神話学」
...殆どどこの村に就いて見ても八幡社と蛭子社のない處はない...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...最後に生き残った蛭(ひる)のたましいも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...蛭(ひる)を十二匹ばかりそれにあてがってやりたいというんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蟄伏(ちっぷく)してる熊や血を吸いきった蛭(ひる)のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蛭子顔(えびすがお)で...
火野葦平 「花と龍」
...持ち前の蛭子(えびす)顔を...
火野葦平 「花と龍」
...東の空が白み、「蛭子座」で、神主が祝詞(のりと)を読みはじめたとき、あわただしく、女中のジュンが飛んで来た...
火野葦平 「花と龍」
...蛭子は後に恵比寿神(えびすがみ)となり...
柳田国男 「海上の道」
...何分にもその基になるものが全部近江蛭谷に伝わる作りごとから出発しているので...
柳田国男 「故郷七十年」
...蛭(ひる)や蝮(まむし)の口焼きという式などは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...蛭(ひる)は水中に在りながら不断に天候の変化を予報する...
夢野久作 「霊感!」
...生々しく滴(したた)るものが蛭巻(ひるまき)まで血ぬられ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その蛭ヶ小島とはどのあたりか...
吉川英治 「源頼朝」
...蛭(ひる)ヶ小島(こじま)にいるとかいう...
吉川英治 「源頼朝」
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