...木曾の眠獅と蛭ヶ小島の臥竜との敢戦は...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...とにかくヒルミ夫人は万吉郎の身体に蛭(ひる)のように吸いついて...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...四時頃平林の蛭子(えびす)屋という宿に着いた...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...これによつて御子(みこ)水蛭子(ひるこ)をお生(う)みになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...また水蛭子(ひるこ)と淡島とは子の中に入れません...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...平尾氏から大黒(だいこく)と蛭子(えびす)の面を彫ってくれと頼まれて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...数匹の蛭が泳いでいた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...その蛭の室で、秦と波多野との碁がまだ一局も終らないうちに、魚住千枝子がやって来た...
豊島与志雄 「非情の愛」
...蛭(ひる)ヶ峰(みね)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...水蛭の咬み傷によって死したる如くによそおったものに相違ございません」いならぶ床几から...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「蛭子座」のまん中で...
火野葦平 「花と龍」
...「蛭子座」に坐るというなら友田組も全部坐って...
火野葦平 「花と龍」
...お蛭子(えびす)さんの鳥居のところで...
火野葦平 「花と龍」
...そのために後で両方の顳だけでも二百四十匹からの蛭を吸いつかせなければならなかったほど顔がぽんぽんに腫れあがったことがあるなどと話したものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...セマン人言う藪中に多き木蛭(きびる)が人の血を吮(すす)るを引き離し小舎(こや)外で焼くと虎血の焦げる臭いを知って必ず急ぎ来る...
南方熊楠 「十二支考」
...拾玉集慈鎮の歌にて只蛭児を称するのみ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わが神代史の蛭子説話と...
柳田国男 「海上の道」
...折角村(おりかどむら)から蛭(ひる)ヶ岳(たけ)の裾(すそ)を縫(ぬ)って街道にそって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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