...しかも頭を回らして東国を望めば、蛭ヶ小島の狡児、兵衛佐頼朝は二十万の源軍を率ゐて、既に足柄の嶮を越え、旌旗剣戟岳南の原野を掩ひて、長駆西上の日将に近きにあらむとす...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...木曾の眠獅と蛭ヶ小島の臥竜との敢戦は...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...途方(とはう)もなく大きな蛭(ひる)が...
芥川龍之介 「動物園」
...四時頃平林の蛭子(えびす)屋という宿に着いた...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...然れども隱處(くみど)に興(おこ)して子(みこ)水蛭子(ひるこ)を生みたまひき九...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...蛭卷(ひるまき)の太刀の柄(つか)太(ふと)きを横(よこた)へたる夜目(よめ)にも爽(さはや)かなる出立(いでたち)は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...(中略)又飯山寺社記には伊弉諾伊弉册の二神日神月神蛭兒素盞嗚等を生給ふ地なるゆへに産生(さんしやう)といふと作れり...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...殆どどこの村に就いて見ても八幡社と蛭子社のない處はない...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...最後に生き残った蛭(ひる)のたましいも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...両の手に持った椀を合せて槍の蛭巻(ひるまき)をグッと挟んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...蛭子顔(えびすがお)で...
火野葦平 「花と龍」
...男の子が生まれましたよ」「蛭子座」で...
火野葦平 「花と龍」
...其の考は蛭(ひる)のやうに頭の底に粘付(すいつ)いて了つた...
三島霜川 「平民の娘」
...蓑(みの)着たように蛭(ひる)に取り付かれ苦しみし話を載す...
南方熊楠 「十二支考」
...愛知(えち)郡の蛭谷や君ヶ畑...
柳田国男 「故郷七十年」
...脚の方は神代記(じんだいき)の蛭子(ひるこ)をこの神としての推測らしいが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...蛭(ひる)に食われているのも気がつかずに...
吉川英治 「親鸞」
...線などは蛭(ひる)や蛞蝓(なめくじ)のやうに引いたつて...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
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