...まるで死んだ蛙のようにぷくらんと膨れ上り...
犬田卯 「米」
...「北京には蛙の鳴声さえない……」と...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...あいにく蛙の持ち合せがないので...
薄田泣菫 「初蛙」
...ひき蛙はちやうど酔ひどれが口の端の酒の泡を気にするやうに...
薄田淳介 「若葉の雨」
...その家はきっと不思議なことがあって蛙がたくさんきて几(つくえ)や榻(ねだい)であそんだり...
田中貢太郎 「青蛙神」
...・朝からぴよんぴよん蛙・穂すゝきへけふいちにちの泥を洗ふ・月あかり撰りわける夏みかんの数□・聴くでもないおとなりのラヂオ泣いてゐる七月十九日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...裏の田圃(たんぼ)で啼(な)き立てている蛙(かえる)の声が耳について...
徳田秋声 「足迹」
...蛙(かわず)が鳴く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まったく平等な蛙になる...
永井隆 「この子を残して」
...The ancient pond!A frog plunged splash!(古池や蛙とび込む水の音)小宮氏は言ふ...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...あたしは青蛙の喧嘩に通暁しているので...
久生十蘭 「だいこん」
...たとえば「古池や蛙とびこむ水の音」という芭蕉の句は...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...動物にしても蛙や蚊の如きは寒くなると穴の中に這入つて飮みもせず食ひもせずに居つて...
松本文三郎 「印度の聖人」
...蠅をやるごとにちょうどその蛙の口に吸わるるごとく飛び行きて啖わる...
南方熊楠 「十二支考」
...ベン蛙とブン蛙とが一緒にカン蛙のうちへやって来ました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...途中で溝の中の蛙をイジメたり...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...」「あら、そうね、蛙ね、まア面白いこと...
横光利一 「旅愁」
...オ留守素読(ソドク)ハ オ休ミスルオ習字ハ 家デヤルコト遊ブ者ハ蛙ト遊ベ河ヘ落チルナ相談事も...
吉川英治 「新・水滸伝」
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