...蛙の鳴く頃ではなし...
泉鏡花 「遺稿」
...流元(ながしもと)の蛙(けえろ)はどうしたろうッて鬱(ふさ)ぐじゃねえか...
泉鏡花 「婦系図」
...自分の座席に蛙のように飛びついた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...つぎつぎに蛙のように...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...蛙の子の棲(す)めるを見て...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...そして透きとほつた新湯(さらゆ)のなかで蛙(かはづ)のやうな恰好をして暖まつてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...可愛い赤蛙がぴよんと飛ぶ...
種田山頭火 「行乞記」
...独相撲でもとるか!・こころ澄めば蛙なく昨日の二十二句は此一句に及ばない...
種田山頭火 「其中日記」
...・風をおきあがる草の蛇いちご・鳴きつつ呑まれつつ蛙が蛇に・雨をたたへてあふるるにういて柿の花・霽れててふてふ二つとなり三つとなり・いつでも植ゑられる水田蛙なく・夏めいた空がはつきりとあふれる水『性慾といふもの』性慾といふものは怪物である...
種田山頭火 「其中日記」
...そして最近にも蛙の詩を書いている...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...蛙に似て痩せこけたるものだ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...僕はあなたがたの心も尤(もつと)もと感じ一生懸命郷(がう)に従つてもみたのだが今日また自分に帰るのだひつぱつたゴムを手離したやうにさうしてこの怠惰の窗(まど)の中から扇のかたちに食指をひろげ青空を喫(す)ふ閑(ひま)を嚥(の)む蛙さながら水に泛(うか)んで夜(よる)は夜(よる)とて星をみるあゝ 空の奥...
中原中也 「山羊の歌」
...このへんには蛙の小學校があるのでしょう...
林芙美子 「龜さん」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...見るとブン蛙とベン蛙とがしきりに自分のからだをゆすぶってゐます...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...」カン蛙は又ピチャピチャ林の中を通ってすすきの中のベン蛙のうちにやって参りました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...なめくじはこの雨蛙もペロリとやりたかったので...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
......
若山牧水 「樹木とその葉」
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