...夜になると庭に蛍火が飛び交う...
...ロープウェイから見る夜景は、まるで蛍火のようだった...
...私は幼い頃、蛍火を追いかけるのが好きだった...
...森の中で蛍火を見たことがある?(けいこう)...
...子供達が盆踊りの中で踊る様子は、蛍火が飛び交うように明るかった...
...蛍火(ほたるび)が消えて美しい女(むすめ)が出て来たので...
田中貢太郎 「馬の顔」
...青い蛍火(ほたるび)の団(かたま)ったような一団の鬼火(ひとだま)がどこからとなく飛んで来て...
田中貢太郎 「黄燈」
...青い蛍火(ほたるび)の団(かたま)ったような火の団りが電柱にぶっつかって...
田中貢太郎 「黄燈」
...蛍火のような一個(ひとつ)の微な微な光を見つけた...
田中貢太郎 「殺神記」
...中には蛍火(ほたるび)のような煙草の火で鼻の端(さき)を赤く見せている者もあった...
田中貢太郎 「水魔」
...火縄の端が蛍火のように光っていた...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...ただ全く偶然な蛍火(ほたるび)の明滅としか思われないであろう...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...重く曇りし夏の夜は宵より早くふけそめて闇の底行く溝川の芥(あくた)のなかの船の灯は草の葉ずゑの蛍火か...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...蛍火(ほたるび)の火鉢に手をかざし...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...蛍火(ほたるび)か...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...蛍火(ほたるび)のように...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...夜露に冴(さ)えた蛍火は眼も綾(あや)なるほど...
室生犀星 「津の国人」
...汝らは腐草(ふそう)の蛍火(けいか)...
吉川英治 「三国志」
...無数の赤い蛍火(ほたるび)といっていい遠篝(とおかがり)が見えたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...蛍火(ほたるび)ほどの火縄(ひなわ)をゆいつのたよりにふって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蛍火が、絶入るばかりに蒼白かったせいか、その美しい貌(かお)だちをもった、まだ十七八の少女の顔が、殊更(ことさら)、抜けるように白く見え、その滑かな額には、汗のような脂(あぶら)が浮き、降りかかった断髪が、べっとりと附(くっ)ついていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...その蛍火の咲く夏草の下に...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...蛍火に浮出されている...
蘭郁二郎 「鱗粉」
便利!手書き漢字入力検索