...蛍火(ほたるび)のような信号灯一つをたよりに...
海野十三 「空襲警報」
...蛍光を放っているじゃないか...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...木の形変りし闇(やみ)や蛍狩(ほたるがり)山と藪(やぶ)相迫りつつ蛍狩提灯(ちょうちん)を借りて帰りぬ蛍狩提灯をさし出し照す蛍沢七月十六日 在小諸、沢の蛍狩...
高浜虚子 「六百句」
...彼は嘗(かつ)て支那(しな)の随筆の中で読んだことのある蛍に関する怪奇な譚(ものがたり)を思いだした...
田中貢太郎 「馬の顔」
...私は蛍光燈の煌々(こうこう)とかがやく下で夜具の裾(すそ)の方から左の足の爪先(つまさき)を...
谷崎潤一郎 「鍵」
...あの小川のほとりではあれらの蛍が一と晩じゅう音もなく明滅し...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二人が一匹の蛍を争いながら池の周(まわ)りや遣(や)り水のほとりをぐる/\走り廻る光景は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...夏の闇の夜に路上の牛糞(ぎゅうふん)の上に蛍を載せておいたり...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...「あら! 蛍が飛んどる...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...とまつた所が徳の高い菩薩僧の腰であることの分つた蛍は恐縮して光るのをやめたのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...十数疋(ひき)の蛍は...
室生犀星 「津の国人」
...今年の蛍は例年にくらべて...
室生犀星 「津の国人」
...小学校を出る時に歌う「蛍の光」を歌ってきかせてくれたので...
柳田国男 「故郷七十年」
...部屋はつけっぱなしの蛍光照明がまぶしかった...
山川方夫 「演技の果て」
...傷口を診察するタヨリになるのは蛍色の月の光りと...
夢野久作 「戦場」
...へたに蛍(ほたる)やきりぎりすなんぞ飼うと...
吉川英治 「大岡越前」
...それがしを蛍とすれば孔明は月のようなものでしょう」「それほどか」「いかで彼に及びましょう」すると...
吉川英治 「三国志」
...赤い蛍(ほたる)のように見えるのは...
吉川英治 「新書太閤記」
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