...蛇苺(へびいちご)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...蛇苺(へびいちご)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...實は成りぬ草葉かげ小(ささ)やかに赤うして名も知らぬ實は成りぬ大空みれば日は遠しや輝輝たる夏の午(ひる)さがり野路に隱(かく)れて唱ふもの魔よ名を蛇と呼ばれて拗者(すねもの)の呪(のろ)ひ歌(うた)節なれぬ野に生ひて光なき身の運命(さだめ)悲しや世(よ)を逆(さかしま)に感じてはのろはれし夏の日を妖艷の蠱物と接吻(くちづけ)交す蛇苺...
萩原朔太郎 「蛇苺」
...「あれは蛇苺よ...
堀辰雄 「あひびき」
...「あれは蛇苺(へびいちご)よ...
堀辰雄 「あいびき」
...サレバ土針ハ土ニシタル萩ト云フコトデれんげさうノ葉ヤ花ノサマヲ萩ニ見立テ而(し)カモ蛇苺ノヤウニ土ヲ這ツテ居ルトコロカラヤガテ土針ト呼ンダノデアラウ...
牧野富太郎 「植物記」
...青草の堤には、蛇苺の實が紅く、甘草の花も紅く、蔓草は伸び、柳の藪が白い絲を吐き出してゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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