...蛇蝎(だかつ)の如くでないまでも蚰蜒(げじげじ)ぐらいには嫌っていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
......
高浜虚子 「五百句」
...蝮(まむし)や蝙蝠(こうもり)や蠍(さそり)や蚰蜒(げじげじ)や毒蜘蛛(どくぐも)などを研究することを拒み...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隙(ひま)漏る風に手燭の火の揺れる時怪物のようなわが影は蚰蜒(げじげじ)の匐(は)う畳の上から壁虎(やもり)のへばり付いた壁の上に蠢(うごめ)いている...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...土地の高低を示す蚰蜒(げじげじ)の足のような符号と...
永井荷風 「日和下駄」
...蚯蚓も輪に刎ね蚰蜒(ゲジゲジ)は反って踊る...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...睚眥(がいさい)の怨(えん)は必ず報ずるという蚰蜒魂(げじげじだましい)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
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