...蚤(のみ)もおらぬ...
高浜虚子 「丸の内」
...暇があると蚤(のみ)を取つてやつたりブラシをかけてやつたりし...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...一度も遊ばざるに蚤(はや)くこれを知る身ぞ賢かりける...
永井荷風 「桑中喜語」
...その晩は蚤に食われなかったお礼をいうものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちやうど蚤(のみ)に背中を喰(く)はれてゐて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...少くとも蚤はゐなかつた...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...シャリアピンの「蚤(のみ)の歌」(ビクター六七八三ノA)と「トレパック」(ビクターJD七二三)は有名なレコードだが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...蚤のおかげで明るくなる迄ねられなかったので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...人の血を吸う蚤(のみ)は蛇から出たのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...それにしても猴が毛を探って何か取り食うは多くは蚤でなくて...
南方熊楠 「十二支考」
...八月――日ここへ移ってから一番自分を悩ますものは蚤(のみ)だ...
横光利一 「夜の靴」
...誰も蚤を問題にしたものがいないというのは...
横光利一 「夜の靴」
...この蚤から逃れる方法は...
横光利一 「夜の靴」
...蚤と蝿とに苦しめられている時の私には...
横光利一 「夜の靴」
...およそ生き物の生命といへば、蚤を捕へても、わざわざ縁側へ行つて、指先からピヨンと逃がしてやるほど、ものゝ生命を大切にした人だね...
吉川英治 「折々の記」
...蚤(のみ)虱(しらみ)のなやみや馬の尿(いばり)に近いむしろはぜひないとしても...
吉川英治 「私本太平記」
...蚤(のみ)の時遷(じせん)です...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鼓上蚤(こじょうそう)の時遷(じせん)っていうのが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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