...小二(しょうじ)の心にはその足を見た時の記憶が夢の中で食われた蚤のように...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...ちょいちょい手を休めては蚤を掻いた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それよりもまだ小さくほとんど蚤(のみ)一匹の大きさにしか過ぎません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...もし鼠が人間なら捕蚤(ほそう)の懸賞でもするところだろう...
寺田寅彦 「話の種」
...蚤(のみ)を避けるために...
徳田秋声 「黴」
...一度も遊ばざるに蚤(はや)くこれを知る身ぞ賢かりける...
永井荷風 「桑中喜語」
...行(ゆ)くうちにや居(ゐ)た蚤(のみ)もみんな飛(と)んで了(しま)ふだらうがね...
長塚節 「土」
...ざらざらして蚤(のみ)のようでもないからこいつあと驚(おど)ろいて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...蚤(のみ)一匹隠れているこっちゃございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうです! 私たちは蚤と南京虫の資本家! なんでしょう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...蚤取り眼で詮索したならば...
葉山嘉樹 「万福追想」
...猫を惧れて出なんだので七座の神が鼠を捕らねば蚤(のみ)を除きやろうと約して猫を控えさせ...
南方熊楠 「十二支考」
...霞亭は文台の平生を叙して、「受学赤松滄洲翁、蚤歳継先人之志、潜心長沙氏之書、日夜研究、手不釈巻、三十年如一日矣、終大有所発揮、為之註釈、家刻傷寒論是也」と云ひ、凹巷は「聞先生終身坎※、数十年所読、唯一部傷寒論、其所発明、註成六巻、既梓行世」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蚤の多い晩だけは賛成しかねる...
柳田国男 「雪国の春」
...その実例を蚤取眼(のみとりまなこ)で探している...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どっか蚤のいない所で眠ってみたいわ...
横光利一 「夜の靴」
...馬の尿(いばり)を嗅(か)いで農家の蚤(のみ)に喰われたり...
吉川英治 「剣の四君子」
......
吉川英治 「新・水滸伝」
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