...石榴(ざくろ)ちよいと枝一面に蚤(のみ)のたかつたやうでせう...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...この国で最も有難からぬ厄介物の一つは蚤(のみ)である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蚤(のみ)だつて君...
石川啄木 「漂泊」
...蚤取眼(のみとりまなこ)で小切(こぎれ)を探して...
泉鏡花 「婦系図」
...けれども蚤に江戸に出で幕府に仕へ...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...まるで大男に蚤が食いついた程の力にも値しないことは...
海野十三 「火星兵団」
...その犬の蚤を発見した夜...
太宰治 「畜犬談」
...蚤(のみ)を避けるために...
徳田秋声 「黴」
...衰へたる日影の蚤(はや)くも舂(うすつ)きて蜩(ひぐらし)の啼(な)きしきる声一際(ひときわ)耳につき...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...身體には蚤(のみ)にさゝれたほどの傷もないのはどういふわけだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一度蚤取眼(のみとりまなこ)でその邊をウロウロして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肌は上半身だけであるにしても蚤(のみ)にさゝれた跡一つなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蚤(ノミ)ガ群ッテ集マルノデ眠(ネム)ルノハ少シムツカシイ...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...【四八】蚤夭...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...しかし蚤にも狂わぬ神経で...
横光利一 「夜の靴」
...この蚤から逃れる方法は...
横光利一 「夜の靴」
...鼓上蚤(こじょうそう)の時遷(じせん)っていうのが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鼓上蚤といえ、やはり一個の人命ですから...
吉川英治 「新・水滸伝」
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