...中国が隣国の領土を蚕食する行為は問題視されている...
...彼のグループは、競合他社の市場を蚕食するために、新しい製品を開発した...
...このビジネスは、他社が持っていた顧客層を蚕食している...
...資本主義は、社会主義を蚕食しつつある...
...真実は少しずつ蚕食され、結局は消えてしまう...
...「侵入者の蚕食(さんしょく)と...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...支那の言う蚕食(さんしょく)...
高見順 「いやな感じ」
...美しい武蔵野(むさしの)をどこまでもと蚕食して行くのである...
寺田寅彦 「写生紀行」
...今日ではアカデミーの独壇場であった理論の世界を蚕食して...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自然科学の蚕食的な進出から防御しようとする努力から動機づけられたと云わねばならないが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...質から云ってさえ益々ジャーナリズムのために蚕食されつつあるのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...産業組合は中小商業の配給機能をまで蚕食すべきでなく...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...富のために蚕食されてしまうだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生命を蚕食するその空想に欺かれてるかを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然し次第に自分のうちのものが彼女に蚕食されてゆくのを彼は感じた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...既にその痛手を受くる前にみな秀子に蚕食せられ強奪せられてしまっていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...次第に北側から南側の方面へ向けて蚕食(さんしょく)を企だてて来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...頻(しき)りに東洋を蚕食(さんしょく)するの兆(ちょう)あり...
福田英子 「妾の半生涯」
...而も最も本質的なところをドンドン歳月とともに蚕食してして(ママ)ゆくものなのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...年ごとに領境を隣国の袁紹(えんしょう)に蚕食(さんしょく)され...
吉川英治 「三国志」
...その領を蚕食(さんしょく)すべく...
吉川英治 「私本太平記」
...今川家の領をすこしずつ蚕食(さんしょく)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...――この広い坂東の曠野では、毎日、東から陽が出て、西に陽が沈んでいるだけのように、貴様などの眼には、見えるかもしれぬが、どうして、間(ま)がな隙(すき)がな、那須、宮城(みやぎ)などの、東北の俘囚(ふしゅう)や、四隣の豪族が、一尺の土地でも、蚕食しようと、窺いあっているのだぞ...
吉川英治 「平の将門」
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