...あらこんなに眼の下を蚯蚓(みみず)ばれにして兄さん...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...蚯蚓(みみず)の這い廻った様な...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...今日では蚯蚓類の方へ籍を移された...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...何故に蚯蚓は、日に焦れて死すや...
高木敏雄 「比較神話学」
...蚯蚓のやうに、土のやすけさを味へ...
種田山頭火 「行乞記」
...今日は殺生デーともいひたい日だつた、早朝、座敷で百足を殺した、掃除の時に蝶々を殺した、井戸からイモリをくみあげた、また、蛙をとびこませた、庭で蜂を殺した、カマキリを殺した、畠では蚯蚓、、ケラ、を殺した...
種田山頭火 「其中日記」
...蚯蚓(みみず)の数珠(じゅず)を束ねたので誘惑する方法がある...
寺田寅彦 「柿の種」
...少し唐突ではあるが地球上における蚯蚓(みみず)の分布を調べた学者の研究の結果によると、ある種の蚯蚓は、東は日本から海を越えて大陸に、欧亜大陸を横断して西はスペインの果てまで広がり、さらに驚くべき事には大西洋を渡って北米合衆国の東部にまでも分布されているのである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...「どうして蚯蚓なんです...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...打ち興ぜむに何の妨げかあらむと清澄の胡蝶花の花さく草村に夕さり毎に鳴く聲や何虎杖のおどろがしたに探れども聲鳴きやまず土ごもれかも山桑を求むる人の谷を出でかへる夕に鳴く蚯蚓かも胡蝶花の根に籠る蚯蚓よ夜も日もあらじけむもの夜ぞしき鳴く二十八日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...残る地面がべた一面に蚯蚓腫(めめずばれ)にふくれ上った上...
夏目漱石 「草枕」
...地蔵さん空ア火事だ 梯子出せ頭さ木杭(ぼつくひ)降つてくらア嘘なら 狸に聞いて見ろ狸に聞いたら舌(べろ)出した傘(からかさ)かづいで 舌出した嘘なら蚯蚓(みみず)に聞いて見ろこんやは 蚯蚓の行列だ狸も跣足(はだし)で 行列だ嘘なら 地蔵さんに聞いて見ろ地蔵さん 太鼓を買つて来たドドンコ ドンドン叩いてる狸も一緒に 叩いてる嘘なら 黙つて口出すな...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...蚯蚓(みゝず)ばれほどの引つ掻きは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は蚯蚓を流して...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...蚯蚓の姿も見失った...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...ドンコ釣りはシノベ竹に短き糸をつけ蚯蚓(みみず)を餌にして...
正岡子規 「病牀六尺」
...頸に白い輪のある大きな蚯蚓を見るたびに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...蚯蚓をけちけちするのがいる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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