...蚯蚓も鳴こうというあたゝかさだ...
石川欣一 「山を思う」
...太い蚯蚓(みみず)がもつれ合っているような豊かな皺(しわ)が見え...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...他の一匹は右に向うて穴をうがったために不幸にもついに一匹の蚯蚓にも出あわぬというごとき場合も往々(おうおう)あろう...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...風ぐすり4・12(夕)蚯蚓(みゝず)が風邪の妙薬だといひ出してから...
薄田泣菫 「茶話」
...指の先が棒のやうな感じのする赤黒い静脈の蚯蚓のやうに浮あがつた女中の手が其所にあつた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...一番いやなのは蚯蚓...
豊島与志雄 「月明」
...理由もないのにいつまでもつづくかと思われるほど大笑いをし、畑の中を駆けずり回り、狂気じみた仕業(しわざ)をし、子供のように戯れ、ばかなことをして喜び、土くれや汚(きたな)い物をかきまわし、畜類や蜘蛛(くも)や蟻(あり)や蚯蚓(みみず)などをいじくり、それをいじめ、害を加え、小鳥を猫(ねこ)に、蚯蚓を鶏に、蜘蛛を蟻に、たがいに食わせ、しかも悪心あってなすのではなく、あるいはまったく無意識的な加害の本能から、好奇心から、無為退屈な心からであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
野口雨情 「枯草」
...蚯蚓(みゝず)と古釘とが滅茶々々に雜居したやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蚯蚓(みゝず)がうんと死んでゐるぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蚯蚓(みみず)のように自分の田地を掘っていられると思いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何が不足で明神下まで蚯蚓(みゝず)をのたくらせたんだ」「三輪の萬七親分が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蚯蚓(みみず)と脊椎動物との生態に於ける...
萩原朔太郎 「宿命」
...血ぶくれになった蚯蚓(みみず)の胴のようなものが関節ごとに不恰好(ぶかっこう)にくびれ...
本庄陸男 「石狩川」
...その道の人に聞くに蚯蚓を用ゐるものは鮠(はや)釣...
正岡子規 「病牀六尺」
...それが大きな蚯蚓の首に白い輪のあるものと似ているので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それで雀であろうが蚯蚓(みみず)であろうが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...水の底で縮(ちぢ)こまる蚯蚓でなけりゃ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索