...一蚯蚓(みゝず)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...同じ様な土色の蚯蚓腫(みみずば)れが怪しく斜(ななめ)に横たわり...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...機織、土蜘蛛、軍人のやうに尻に剣を持つてゐるきりぎりす、長い口鬚を生やしたやきもち焼の蟋蟀、気取り屋の蟷螂、剽軽者の屁つ放り虫、おけら、蚯蚓、――といつたやうな、お伽の国の王様や小姓達の気忙はしさうな、また悠長な生活がそこにあります...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...何故に蚯蚓は美しき声を有するも...
高木敏雄 「比較神話学」
...蚯蚓のやうに、土のやすけさを味へ...
種田山頭火 「行乞記」
...今日は殺生デーともいひたい日だつた、早朝、座敷で百足を殺した、掃除の時に蝶々を殺した、井戸からイモリをくみあげた、また、蛙をとびこませた、庭で蜂を殺した、カマキリを殺した、畠では蚯蚓、、ケラ、を殺した...
種田山頭火 「其中日記」
...「なぜ、蚯蚓であって、蛇ではいけないんです...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...蚯蚓や玉やすでを養成する...
豊島与志雄 「夢の図」
...椰子蟹カタツツと蚯蚓(みみず)ウラズの祠(ほこら)である...
中島敦 「南島譚」
...利鎌もて斷つといへどももとほるや蚯蚓の如き洟垂るゝ子等みゝず/\頭もなきとをもなきと蕗の葉蔭を二わかれ行く秀眞子ひとり居の煩しきをかこつこと三とせばかりになりけるが...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...蚯蚓(みゝず)ばれもありやしまい」「さうですか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...専(もっぱ)ら木の葉山女魚(やまめ)餌は蚯蚓(みみず)である...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...とにかく蜥蜴が地中に棲んで蚯蚓(みみず)様に堕落したのだが...
南方熊楠 「十二支考」
...蚯蚓(みみず)だけは失敬した故罰として足なしにされたというが...
南方熊楠 「十二支考」
...それで雀であろうが蚯蚓(みみず)であろうが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...蚯蚓(みヽず)が土を出て炎天の砂の上をのさばる様に...
與謝野寛 「蓬生」
...蚯蚓をけちけちするのがいる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...蚯蚓を掘つて飛び出した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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