...不必要になつた蚊屋は奪はれて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...氷峰と義雄とのは編輯室の方に同じ蚊屋(かや)だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄は慣れない蚊屋のなかで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そちらの蚊屋野(かやの)というところに...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...お二人は蚊屋野(かやの)にお着きになりますと...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...青い蚊屋を釣した奥の室と茶の間との境になつた敷居の上に細君が頭を此方にして俯伏しになつてゐる傍に...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...高く釣った蚊屋(かや)の中にしょんぼり坐っているのは年とった主婦で...
寺田寅彦 「やもり物語」
...朝鮮のワングルとカンエンガヤツリカヤツリグサ科の中にカンエンガヤツリ(灌園蚊屋釣の意)という緑色一年生の大きなカヤツリグサ一種があって Cyperus IwasakiiMakinoの学名を有する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そろそろ蚊屋(かや)を吊(つ)らなくちゃあ...
森鴎外 「雁」
...「六畳に蚊屋を弔(つ)つたかい...
森鴎外 「金貨」
...次の間に弔(つ)つてあつた蚊屋に這入つて寝たらしい...
森鴎外 「金貨」
...蚊屋の弔つてある部屋は真暗である...
森鴎外 「金貨」
...蚊屋の中から見えるだらうと思つたので...
森鴎外 「金貨」
...やぶれ蒲団や穴だらけの蚊屋...
山本周五郎 「青べか物語」
...やぶれ蒲団(ぶとん)や穴だらけの蚊屋(かや)...
山本周五郎 「青べか物語」
...おすえは蚊屋をくぐり...
山本周五郎 「失蝶記」
...蚊屋の中でじっと息をひそめていた...
山本周五郎 「新潮記」
...甲斐は起きあがって蚊屋を出た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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