...義雄は慣れない蚊屋のなかで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「淡海の久多綿(くたわた)の蚊屋野(かやの)二に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その蚊屋野の東(ひむかし)の山に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...お二人は蚊屋野(かやの)にお着きになりますと...
鈴木三重吉 「古事記物語」
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武田祐吉 「古事記」
...青い蚊屋を釣した奥の室と茶の間との境になつた敷居の上に細君が頭を此方にして俯伏しになつてゐる傍に...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...朝鮮のワングルとカンエンガヤツリカヤツリグサ科の中にカンエンガヤツリ(灌園蚊屋釣の意)という緑色一年生の大きなカヤツリグサ一種があって Cyperus IwasakiiMakinoの学名を有する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...出るときお蝶は蚊屋(かや)を畳み掛けていた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...末造が蚊屋(かや)の中に這入って来たのを知っていながら...
森鴎外 「雁」
...次の間に弔(つ)つてあつた蚊屋に這入つて寝たらしい...
森鴎外 「金貨」
...蚊屋の中から見えるだらうと思つたので...
森鴎外 「金貨」
...蚊屋(かや)を吊(つ)らせて寐たと云うじゃありませんか...
森鴎外 「百物語」
...やぶれ蒲団(ぶとん)や穴だらけの蚊屋(かや)...
山本周五郎 「青べか物語」
...おすえは蚊屋をくぐり...
山本周五郎 「失蝶記」
...主計が刀を取るのを見て蚊屋を出...
山本周五郎 「失蝶記」
...甲斐は起きあがって蚊屋を出た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...たとえば『傾城』においては、傾城なるものを連想させる種々の表象――「鐘は上野か浅草か」、「初桜」、「素足の八文字」、「間夫(まぶ)」、「結び文」、「床へさし込む朧(おぼ)ろ月」、「櫺子(れんじ)」、「胸づくし」、「鶏(とり)の啼(な)くまで」、「手管(てくだ)」、「口舌(くぜつ)」、「宵(よい)の客」、「傾城の誠」、「抓(つね)る」、「廊下をすべる上草履(うわぞうり)」、「櫛(くし)簪(こうがい)も何処へやら」、「夏衣」、「初音(はつね)待たるる時鳥(ほととぎす)」、「閨(ねや)の戸叩く水鶏(くいな)」、「蚊屋の中」、「晴れて逢う夜」、「見返り柳」、などの刺激の強い表象が、春夏秋冬にはめて並べられている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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