...蚊やりをたく土器(かわらけ)が...
芥川龍之介 「偸盗」
...蚊やりの煙のにおいのする...
芥川龍之介 「偸盗」
...蚊やり線香と書いた赤提燈が...
芥川龍之介 「妖婆」
...柳に塞がれた店先が一層うす暗くなったと思うとたちまち蚊やり線香の赤提燈の胴をかすめて...
芥川龍之介 「妖婆」
...蚊やり線香の赤提燈を々(そうそう)とりこめに立ったと云います...
芥川龍之介 「妖婆」
...蚊やり線香を焚くといいんだが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...………」要は消えかかった蚊やりの煙の真っすぐに立ちのぼる土庇(どびさし)の外を仰いだ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...私とナオミとは蚊やり線香でも焚(た)きながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...蚊やり線香をたいて寝た...
豊島与志雄 「月明」
...蚊やりの煙が一面に立ちこめてるかと思われた...
豊島与志雄 「猫捨坂」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...蚊やりで胡麻化して...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...蚊やりして、日記...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...森かげや小川の岸に小さく長閑(のどか)に立っている百姓小舎のくすぶった破風から晴れた星空に立ちのぼってゆく蚊やりの煙はいかにも遠い昔の大和民族の生活を偲ばせるようで床しいものです...
宮本百合子 「蚊遣り」
...こうやって書いていて蚊やりをつけていないのに気になるほどの蚊がいない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこに蚊やりを燻(く)べているこの家(や)の主(あるじ)に向ってである...
吉川英治 「剣の四君子」
...蚊やりの煙が、徒(いたず)らに眼に沁みて立ち迷う...
吉川英治 「新書太閤記」
...縁(えん)の端居(はしい)に蚊やりの榧(かや)をいぶしていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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