...響(ひゞき)はるかに鳴りわたるおほまが時のうすあかり、飴屋(あめや)の笛にそゞろげる子供心もおのづから家路(いへぢ)をおもふ二(に)の聲に夢の浮橋(うきはし)、あら、なつかしや戀ひし、なつかし、虹の橋、いつし、いづれの日に架(か)けそめて、涙の谷の中空(なかぞら)を雲につらぬるそり橋か...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...虹の橋かゝりたらば渡りて鎌倉に行かんといひし三国の愛子におくる...
高浜虚子 「六百句」
...あの子の髪は、虹の橋...
太宰治 「ろまん燈籠」
...虹の橋――何という人類の夢の実現! なんという際限もない科学の征服慾!――まるで射撃中の野砲の内部にでもいるよう...
谷譲次 「踊る地平線」
...虹の橋なんかとひとり勝手に感激していて気がつかなかったが...
谷譲次 「踊る地平線」
...東の谷間に虹の橋が懸つた...
寺田寅彦 「伊香保」
...そしてその虹の橋は...
中井正一 「野に山にかかる虹の橋」
...もはや夢ならざる虹の橋として...
中井正一 「野に山にかかる虹の橋」
...虹の橋あつちの町とこつちの町と太鼓橋かけた赤い草履(ぞんぞ)はいてみんなで渡らうあの子も 渡れこの子も 渡れ仲よく渡れ虹の橋 高いぞ手手ひいて渡れ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...この湖の上にかかる虹の橋でした...
野口雨情 「虹の橋」
...おたあちやんがお宮の境内で大きな虹の橋を見た日が丁度その日だつたのです...
野口雨情 「虹の橋」
...湖(うみ)の向ふのあつちの国の花が欲しくば唄聞きたくば赤い草履(ぞんぞ)はいて虹の橋渡れ湖の向ふのあつちの国の花が見たくば唄恋しくば赤い下駄(かつこ)はいて虹の橋渡れ(七)虹の橋は湖の上へ幾度もかかりました...
野口雨情 「虹の橋」
...虹の橋も、いつとなく小さいのしか、かからなくなつて了ひました...
野口雨情 「虹の橋」
...この危険な虹の橋を渡るほかに方法がないということになった...
久生十蘭 「地底獣国」
...光の如く速かに我が虹の橋は懸りぬ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一名虹の橋と云つて...
正岡容 「下谷練塀小路」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...それから夏の雨上りの虹の橋や朝露のつぶつぶを光らせた浅緑の草むらを織ってみたいと思った...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
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