...すると高い柿の木の梢(こずえ)に虱(しらみ)を取っていた猿が一匹...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...せつせと虱狩をしてゐるのを見ると...
芥川龍之介 「虱」
...キヤベツや薔薇の藪にたかつてゐる木虱は緑色をしてゐるし...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...小さい弱い木虱は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その木虱共は私が話したやうに多勢の食ひしん坊共の毎日のパンなのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...貴(あて)なる爪の下にこそぷつと虱(しらみ)をつぶしけれ...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「虱とるひと」
...まず私どもは虱をつけている自己の身体の不潔を反省せねばなりません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...こうして牢畳の上で日向ぼっこをして虱(しらみ)をとっているまでのことでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...勿論それは一匹の虱に過ぎない...
中島敦 「名人傳」
...さう汝(われ)見(み)てえに痩虱(やせじらみ)たかつたやうにしつきりなし云(い)ふもんぢやねえ」「おとつゝあはそんだつて奉公(ほうこう)にでも行(い)つてるものげは家(うち)で拵(こせ)えてやんだんべな」「そんだつてなんだつて遣(や)れつ時(とき)でなくつちや遣(や)れねえから」十六ではまだ針(はり)を持(も)たなくつてもいゝといふのはそれは無理(むり)ではない...
長塚節 「土」
...虱のこまかい足がかすかに動いた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...自分と虱と何の違ひがあらう...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...虱潰(しらみつぶ)しに當つて居りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蚤(のみ)、虱(しらみ)、バツタ、カマキリ、百足蟲(むかで)、――蟲と名のつくものにろくなものがない」「目障りだつたら、捻(ひね)り潰(つぶ)すだけの事だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の頭の虱(しらみ)を取ってくれた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彼らが群をなす虱を摘まみ取って食うと書いており5)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「はぎ野は?」「虱(しらみ)のわいている乞食(こじき)武士には...
室生犀星 「野に臥す者」
...蚤(のみ)虱(しらみ)に寝もだえる夜半だの...
吉川英治 「平の将門」
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