...その上には虫干しでも始まつたやうに古手紙が何本も並んでゐた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...私の家でも虫干しが始まりました...
鷹野つぎ 「虫干し」
...この寺につたわっているむかしからのふるい経文や帖面などの虫干しをしていられるときに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...・青田おだやかな風が尾花のゆるゝほど・秋暑く何を考へてゐる・こゝにも家が建てられつゝ秋日和・何もかも虫干してある青田風八月廿四日秋...
種田山頭火 「行乞記」
...虫干しの時のように並んでいる...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...虫干しでもするような騒ぎであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ピカ一は祖先の系圖で草摺(くさずり)の切れた具足がお職だらうと思ふと大違ひ――」「何が大違ひだ」「嫁の衣裳の虫干しですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「でも、虫干しで、窓から風を入れるために、鏡も此方へ移して居りました」嫁のお玉は筋の通つたことを言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お姉さま……喪服の虫干しをするつもりだったのに...
久生十蘭 「喪服」
...マットレスも おもてに 出して 虫干しですね...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...夏虫干しをしたら父のきていた冬着が出ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...虫干しの季節になると...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...幼いころに浅草寺(せんそうじ)の虫干しで見た地獄絵のような...
山本周五郎 「柳橋物語」
...虫干しのときに、偶然、叔父の遺品を見た...
山本周五郎 「山彦乙女」
...土蔵の奥に秘めて虫干しの時にも出さないようにした...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...虫干しの莚(むしろ)には...
吉川英治 「私本太平記」
...ちょうど虫干し武具の修理に...
吉川英治 「私本太平記」
...――虫干しも終り...
吉川英治 「私本太平記」
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