...好きな虫けらも見当らないので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私の盲目的な虫けらの愛情は...
太宰治 「思案の敗北」
...地を這う虫けらよりも...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...地の虫けらという意味のアカロスという...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...浮世絵は虫けら同然なる町人(ちょうにん)の手によりて...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...所詮(しょせん)己は牛にふみつぶされる道傍(みちばた)の虫けらのごときものにすぎなかったのだ...
中島敦 「李陵」
...――そして敵を討たれて死ぬ事ばかり考えて来ました」「三四人の命を虫けらのように断つ女に...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...たかが虫けら同然の老女ではないかと思ひながらも...
林芙美子 「晩菊」
...まるで虫けらのようなものです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...地に住む虫けらのなかにも」キイヴァンが言った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「約束」
...一番軽蔑すべき虫けらなんだ...
三好十郎 「胎内」
...虫けら一匹造れもしないくせに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...百姓などというものはそこいらの雑草か虫けら」「ばかも休み休み云え...
山本周五郎 「半之助祝言」
...胴から出たのは虫けらに...
夢野久作 「白髪小僧」
...虫けらも同然だ」「だまれ...
吉川英治 「三国志」
...堂上堂下、悲しみに沈んでいるこの春の御諒闇(ごりょうあん)に、虫けらまでも、さびしさが、わかるとみえます」「夜だ、どうしても、昼間とは思えない――」介(すけ)は、道を曲がる...
吉川英治 「親鸞」
...「虫けらめ! なんと吐(ほ)ざいたッ――」ぴゅんと...
吉川英治 「親鸞」
...こんな成れの果てを見るに至った虫けら同様な人間一個の解説を求めるには...
吉川英治 「宮本武蔵」
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