...時に一匹の虫が行列から離れると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...幼虫の次の時代になつても何んにも持たない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蛔虫の駆除を――」「そんな言い分が通るんだったら...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...この虫も殺さぬ天使のような少女がやっぱり売女(ばいた)だったとは...
海野十三 「深夜の市長」
...所詮(しょせん)甲虫にしか過ぎなかったんだ」「もう...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...元末の画家呂敬甫の『瓜虫図』の写しを見たことがあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...居ないといへば居ないやうな虫なのです...
薄田泣菫 「茶立虫」
...尚更(なおさら)庄造は腹の虫が納まらなかつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
......
種田山頭火 「其中日記」
...黎々火君に・月へ、縞萱の穂の伸びやう澄太君に・待ちきれない雑草へあかるい雨伸びあがつて露草咲いてゐる待つてゐるそこまで送る夕焼ける空の晴れる・あんたがちようど岩国あたりの虫を聴きつつ寝る改作・秋風の、水音の、石をみがく(丘)・機関庫のしづもれば昼虫のなく・これが山いちじくのつぶらなる実をもいではたべ(門)・風ふく草の、鳴きつのる虫の、名は知らない・つく/\ぼうしいらだゝしいゆふべのサイレン・厄日あとさきの物みなうごく朝風九月六日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...チンチロリンと松虫が鳴いています...
新美南吉 「ごん狐」
...馬吉は虫喰い月代(さかやき)を撫でながら応えるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同宿の苦虫をかんでゐる三文小説家のところに遊びに來る女があるときいて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...弱虫で、そゝつかしやの次郎作は、独りで働いてゐるのが愈々(いよいよ)心細くなつて、一本の鼻毛を刈つては、合図に鼻の障子をたゝき、一つ垢をほぢつては、又合図をしました...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...忘れず寿江子のおいてゆく服の中へ虫よけのホドジンを入れさせなければ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玄蕃も苦虫を噛んで身を退いてしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...まあしばらく虫を抑えていよ」と...
吉川英治 「三国志」
...芋虫(いもむし)のように渓谷(けいこく)へころげ落ちた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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