...典型的な昆虫学者の部屋であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...虫が出たんなら、結果としては、君の幸福になったわけじゃないか」「幸福とか不幸とかに、これは全然関係ない――」と僕は怒鳴った...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...虫の鳴く様に聞えて来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...人間の腹の中にはそれぞれ虫が潜(もぐ)っていて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...爬虫類(はちゅうるい)の感じですね...
太宰治 「小さいアルバム」
...ほんによい鈴虫が鳴いてくれる...
種田山頭火 「一草庵日記」
...虫が知らしたとでもいうのだろう...
豊島与志雄 「慾」
...かぶと虫を糸のはしにぶらさげて...
新美南吉 「小さい太郎の悲しみ」
...冷酷無殘な昆虫(こんちう)のやうな離れ業です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陽炎(かげろう)や名も知らぬ虫の白き飛ぶ更衣(ころもがえ)野路(のじ)の人はつかに白し絶頂の城たのもしき若葉かな鮒鮓(ふなずし)や彦根(ひこね)の城に雲かかる愁ひつつ岡に登れば花いばら甲斐ヶ嶺(かいがね)や穂蓼(ほたで)の上を塩車(しおぐるま)俳句というものを全く知らず...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...左足の水虫が痛くて弱った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大変いいことがあるなんて思うのは虫がよすぎるんだ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...飛んで火に入る夏の虫みたいだったが...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...百姓などというものはそこいらの雑草か虫けら」「ばかも休み休み云え...
山本周五郎 「半之助祝言」
...雨露次に虫の知らせもなかったのは...
吉川英治 「私本太平記」
...泣き虫の蛾次郎(がじろう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...虫の蝕(く)っている味噌ッ歯の見える唇もとまでが...
吉川英治 「平の将門」
...燦然(さんぜん)と玉虫の体みたいに光って眼を射たので...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索