...大蛾(たいが)来て動乱したる灯虫(ひむし)かな昭和六年八月十四日 東大俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...何と賑やかな虫の合奏だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...虫歯の歯並が悪い口元に笑ふと愛嬌(あいけう)があつた...
徳田秋声 「チビの魂」
......
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...草と虫さへ無かつたら...
徳冨蘆花 「草とり」
...小母さんの娘の正子が、動物づくし、魚づくし、昆虫づくしなど、きれいな絵本を持って来て見せた...
豊島与志雄 「春盲」
...ちょうど日露戦争時代の兵隊のズボンみたいな虫だった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...虫の食った奴だけはみんな浮いちまうんです...
夏目漱石 「永日小品」
...「お君さんの聲でびつくりして風呂場へ飛んで行くと内儀(おかみ)さんはもう虫の息でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毛虫は木の芽や草の葉ばかり食べて...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...声を聞くのも虫が好かねえんだ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...ホントは革新を害する毒虫だ...
三好十郎 「好日」
...居ると思うのはあまり虫が良すぎる...
三好十郎 「肌の匂い」
...頭の中を羽虫のように飛びめぐっていた大小無数の「?(インタロゲーションマーク)」が一時に消えうせて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それで帳消しなどとは虫がよすぎる」もとよりこれは彼の胸だけのものである...
吉川英治 「私本太平記」
...這奴(しゃつ)らの虫のよさに...
吉川英治 「私本太平記」
...古書展のたくさんな虫蝕本(むしくいぼん)のうちから...
吉川英治 「茶漬三略」
...それともざらにある米喰い虫か...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索