...現實の襲撃の不時に來らむことを思ふ虞れは我等の夢そのものをさへ不安にする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そこに多くの憂慮すべき事情の現われることを虞れねばならないであろう...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...後で検事の心証を害する虞れがある...
海野十三 「地獄の使者」
...真実が分らなくなる虞れがある...
海野十三 「地獄の使者」
...自分を発見することを虞れた...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...余りに穿(うが)ち過ぎたという非難があるかも知れないことを虞れる...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...発覚の虞れのない範囲に於ては...
江戸川乱歩 「心理試験」
...そうしてはひょっとして自分の着物に血潮がかかるかも知れないことを虞れたのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...已に間違ふ如き虞れがなく研究の方法も追々改まつて...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...9.これは決しておまへの損になる虞れはないのだよ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...決して不爲めになる虞れはない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...却つて史料の真実を見失う虞れもある...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...などの虞れあるものはカットすること...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...竿の操りがなかなか巧いのでそんな虞れもない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...大火ある度に風下となって延焼する虞れもあるというので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...特に大戦争下などにはその虞れが濃厚であるとも思われるので...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...過剰生長をする虞れがあるが...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...何故なら似ぬといふと似ないといふ意味が紛れこむ虞れがあるからである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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