...洪水の如くそこから浸入する虞(おそれ)がある...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...いわゆる“糧荒”の虞(おそれ)なからしめた事であるそうである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...もしそこに火災(かさい)を起(おこ)す虞(おそ)れが絶對(ぜつたい)になかつたならば...
今村明恒 「地震の話」
...其ため国力の衰へる虞があるので...
丘浅次郎 「人類の将来」
...決して不爲めになる虞れはない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...其の中で時代思想のいくらか見はれてゐるものを擧げると、例へば釋天の歳名の條に夏曰歳、商曰祀、周曰年、唐虞曰載とあり、又祭名の條に周曰繹、商曰、夏曰復祚とあるが如き其の一である...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...中にも尚書の益稷篇――今文尚書で言へば皐陶謨の一部であるが――に所謂虞の十二章と謂ふものが見えて居る...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...終日樹の下に画幅や古書を投棄てて置いても乾いた枯葉の為に少しも湿める虞がなかった...
永井荷風 「写況雑記」
...大自在に跳梁して毫(ごう)も生中を脱するの虞(おそれ)なしと自信するが故に...
夏目漱石 「虞美人草」
...私の『虞美人草』などは問題にもなるまいが...
「予の描かんと欲する作品」
...このもの凄(すご)い虞(おそ)れが昼も夜も私を悩ました...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...無責任な独断的記述と取られる虞(おそれ)がないでもないが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...虞候は盛んに温の行(おこう)を陳述して...
森鴎外 「魚玄機」
...書經の記載する所によれば、堯が將に位を避け遜れんとするとき、虞舜に讓り、又、舜が禹に位を讓らんとする時、四岳十二牧の官職に在るもの、皆、禹を推薦せり、是に於て堯と舜とは、乃ち舜と禹とを政務の官に任じて之を試み、職務を掌ること數十年の久しきに及び、功業成績既に著しく擧り、天人與に歸し、然る後國政を授け帝位を踐ましむるに至りしなり...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...そこで無理をしよると脳髄(のうずい)の血管がパンクする虞(おそ)れがある...
夢野久作 「爆弾太平記」
...虞美人草(ぐびじんさう)の散るままに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...孫権は、莞爾(かんじ)と見て、「虞翻、いかなる計やある...
吉川英治 「三国志」
...そして虞翻を迎え入れると...
吉川英治 「三国志」
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