...それでもパストゥールは危険を虞(おそ)れて大いにためらいましたが...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...もしそこに火災(かさい)を起(おこ)す虞(おそ)れが絶對(ぜつたい)になかつたならば...
今村明恒 「地震の話」
...なんだか重要な探偵材料を提供したようでありながらその実わずかにワイトマンが員数外の鼠を思い出す虞(おそれ)あるのに対し...
海野十三 「軍用鼠」
...誰かに見咎められるかもしれない虞(おそ)れがあったからだ...
海野十三 「深夜の市長」
...国家の危機を胚胎(はいたい)するの虞(おそれ)があり...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...この部屋へうかがいに来る虞(おそ)れがありますから……」「しかし...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あるいはそこから危険なるジンゴイズムの展開せられる虞(おそれ)さえもある...
津田左右吉 「日本精神について」
...外観上往々形而上的の空論と混同さるる虞(おそれ)あり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...むしろ有害になる虞(おそれ)がある...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...これは兎角女の客が縋り付くので座席から引き卸される虞(おそれ)があるからである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...特に大戦争下などにはその虞れが濃厚であるとも思われるので...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...薪と火と共に消滅するの虞(おそれ)なきに非ず...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...将来またこうした強請に合うのを虞(おそ)れましたので...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...最初新しい内はよくよく気を付けて強い火の処へ置かないようにして段々に使い込まないと琺瑯の剥げる虞(うれい)があります...
村井弦斎 「食道楽」
...平地人の方から気がつく虞(おそれ)はないからであります...
柳田国男 「山の人生」
...劉虞の所へ行った...
吉川英治 「三国志」
...虞翻は近々と城門の下へ寄り...
吉川英治 「三国志」
...そして虞翻を介して呂蒙(りょもう)に会い...
吉川英治 「三国志」
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