...それでもパストゥールは危険を虞(おそ)れて大いにためらいましたが...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...煙突(えんとつ)等(とう)の倒潰(とうかい)し來(きた)る虞(おそれ)ある區域(くいき)から遠(とほ)ざかること...
今村明恒 「地震の話」
...雨の襲来を虞(おそ)るる旅人の心と同じ虞れであって...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...どうやら気が変だと間違えられそうな虞れがあるのでまあ思い停った...
海野十三 「深夜の市長」
...物笑いの種になることを虞(おそ)れ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...却つて史料の真実を見失う虞れもある...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...緑の草の毛氈(もうせん)の中に真紅の虞美人草(ぐびじんそう)が咲き乱れて...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...虞ヤ虞ヤ若(なんじ)ヲ奈何(いか)ニセン」ト...
中島敦 「李陵」
...これは人類滅亡の第一歩を踏み出したことになる虞(おそ)れが十分にある...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...私の『虞美人草』などは問題にもなるまいが...
「予の描かんと欲する作品」
...国運の傾くのを寧(むし)ろ助けるような始末になる虞(おそれ)がある...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...不虞(ふぐ)に予備するは廟算(びょうさん)の極意(ごくい)にして...
福沢諭吉 「学問の独立」
...薪と火と共に消滅するの虞(おそれ)なきに非ず...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...『広益俗説弁』二五に『桂海虞衡志(けいかいぐこうし)』いわく...
南方熊楠 「十二支考」
...ヒナゲシの虞美人草は...
三好達治 「ケシの花」
...職を褫(うば)はれる虞(おそれ)がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ウッカリ持ち出すと反逆者の下役人に見咎(みとが)められる虞(おそ)れもありますので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...虞翻には大賞を与え...
吉川英治 「三国志」
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