...虚無党殉教者の名が万人の唇に上つた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...その外にも二葉亭を頼(たよ)って来た露国の虚無党亡命客が二...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭はかつてヘルチェンやビェリンスキーに傾倒して虚無党思想についての多少の興味をも持っていたから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...今日の虚無党と云ひ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...虚無党といい、社会党といいアナーキストといいイルレデンタといい、名称も種々で理想とするところもさまざまではあるが、現代に対する堪えがたき不満の念が凝り固まって、ついに表面に現われたものなることだけは同じである...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...ロシア革命の原動力となったかのテロリスト――爆弾を抱いて死んで行ったかの虚無党の多くの無名の同志...
高見順 「いやな感じ」
...鉄鎖に繋(つな)がれてシベリアの採鉱場に苦役する虚無党の罪人に向かってこれを問え...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...雷のごとき虚無党の爆裂弾となり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...露西亜(ロシア)では虚無党(きょむとう)が爆裂弾を投げている...
夏目漱石 「虞美人草」
...あるいは虚無党のごときものが出てきた...
蜷川新 「天皇」
...或は虚無党の如き者を現出し...
蜷川新 「天皇」
...二裁判官は人類の滅亡も人道の破壊も考へない虚無党以上の犯罪だと云つて卓を叩いて怒りましたの...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...法官は虚無党以上の危険思想だと云ひました...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...あるいは露国虚無党(きょむとう)の謀図(ぼうと)する如き...
福田英子 「妾の半生涯」
...「ジャンダーク」を理想の人とし露西亜(ロシア)の虚無党をば無二(むに)の味方と心得たる頃なれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...これが近世しばしば起こる百姓乱や虚無党や自殺倶楽部(クラブ)の有力なる遠因となれり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...すなわちこの結社は米国政府、暗黒局(ブラック・チェンバー)の直轄に属するもので、虚無党、社会党、無政府党以上に強大な勢力を有し(以上は或る程度迄事実)全世界に亘って弱きを扶(たす)け、強きを挫(くじ)く大侠客的の事業を行う理想的の直接行動機関(これは全然欺瞞)と信じまして、コンドルが指導するままに、持っているだけの毒薬の知識を事業遂行のために提供し、又は不良少年時代の記憶を再現さして、或は富豪を脅かし、又は名士を殺したり致しました...
夢野久作 「暗黒公使」
...ロシア虚無党の記録を読む者が知っているごとく...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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