...彼は虚名を追い求めている...
...職業としての虚名は何も意味がない...
...彼女は虚名を嫌い、地味な生活を送っている...
...この賞は虚名に過ぎない...
...虚名にとらわれず、自分のやりたいことに取り組もう...
...武士たるの虚名を擁したりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...つまりは袋探偵は余輩天駆の名声に便乗し虚名をほしいままにしているのだとある...
海野十三 「奇賊は支払う」
...特に現今の我国の如き一等国と云ふ虚名のために他国の嫉みを受け...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...人の評判ばかり高くて虚名がよしあるにしても...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分は芸術家などと云う虚名は欲しくない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...武士の虚名を擁したり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...侯は到底虚名の政治家たるを免がる可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...虚名を棄てゝ実績を収めたるクローマーを以てせむとするが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...富や成功や虚名やの餌(えさ)にひかされていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当時文壇の風潮と合致する処ありければ忽(たちま)ち虚名を贏(か)ち得たりき...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...はたして虚名の極度にして...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...己れの虚名心に駆られて...
福田英子 「妾の半生涯」
...虚名却怕墜家風...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...栄誉は彼にとってはひっきょう「虚栄」・「虚名」・彼自ら定義するところによれば「我々があらわに示す行為に対して世間が与える賞賛」であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いはばそれぞれの形で虚名を博してゐることにすぎないと思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...世上に虚名を博しておる...
吉川英治 「三国志」
...一時的な「天下人」の虚名と取り換えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...労をいとうつもりはないが、虚名の持主が、虚名と自ら知りながら、人中でサインするのは、どうもテレる...
吉川英治 「随筆 新平家」
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