...何の虚飾なき人生の醜惡に面接した...
石川啄木 「赤痢」
...三)十二月三日金虚子先生○時間がないので已(やむ)を得ず今日学校をやすんで『帝文』の方をかきあげました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...これまで人がいわず過去にはなかった虚妄な説を新に造作してそれを宣伝したことは...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...それは空虚な空間ではなくて...
寺田寅彦 「柿の種」
...空虚を飛び行く場合の速度はさらに大きなものでなければならないと論じる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...歴史的運動によって虚偽となることが出来るのである――前を見よ*...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...苦痛の底から謙虚な心をもって周囲を見回した...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...オットーは偽瞞(ぎまん)家でも虚構家でもなかったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ひしひしと寄せてくる虚無を打倒している...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...虚栄と卑怯(ひきょう)とのみだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...至極の空虚と一致する...
中里介山 「大菩薩峠」
...お静かに」振り返りもせずに立去る二人の虚無僧を見送って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浄土真宗に帰すれども真実の心はありがたし虚仮(こけ)不実のわが身にて清浄の心もさらになしと親鸞は悲歎述懐するである...
三木清 「親鸞」
...虚無的な刹那的な官能のなかに...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...空虚な人間的理性からして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...金之助は虚を衝かれた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...二人の虚無僧から疑惑の眸をはなさなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...肉の執着といい生命虚栄の執着という...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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