...併し君には他人の苦を理解する點に於て時にガサツな(自分自身の興に乘つた)淺い率直に任せすぎる處はないか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何處やらで調子はづれた高い男の聲が...
石川啄木 「鳥影」
...其處を拔けると山でした...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...そこで先づ齋藤さんの睡眠劑の處方や...
小穴隆一 「二つの繪」
...草稿だけが何處かに遺つて居つて...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...お品(しな)の塔婆(たふば)の前(まへ)にそれから其處(そこ)ら一杯(ぱい)の卵塔(らんたふ)の前(まへ)に線香(せんかう)を少(すこ)しづゝ手向(たむ)けて...
長塚節 「土」
...何處(どこ)までも癒(なほ)んねえやうでもしやうねえから朝(あさ)つ稼(かせ)ぎに骨接(ほねつぎ)へ行(え)つたんだが...
長塚節 「土」
...――房吉は何處だ」「――」お樂が何か言はうとした時でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は此處に用事がねえよ」「えツ」「今頃は清吉が板倉屋を伴れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屡々夜半まで此處に籠る秋岳をつかまへて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此處で「跳び込む」といふ語を使つたのは...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...富士は何處からも見られ...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...近くの何處かへ遊びに行くことになつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかしまだ何處やら冷くてひんやりとしてゐる...
堀辰雄 「春日遲々」
...自分の「先生」の何處に「先生」を平凡人だと書いてあるか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...二三町も急ぎ足にその男について行くと彼は岩城島郵便局と看板のかゝつてゐるとある一軒の家に寄つて私を顧みながら、『此處です...
若山牧水 「樹木とその葉」
...そして一二時間を其處で休んで歸りかける...
若山牧水 「樹木とその葉」
...徐ろに其處等の岩や石の間を窺(のぞ)いてゐるのです...
若山牧水 「樹木とその葉」
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