...自己の偉大に對する意識が全然缺如する處に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺は此處に、偉大な者を尊敬し、小さい者を扶助して行く包容の視點を與へられてゐる事を感じた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...他人に見せても大して差支のなささうな處を原稿紙の上に寫して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何處へ被行(いらつしや)るの?』答もせずに信吾は五六歩歩いて...
石川啄木 「鳥影」
...『貴樣こそ何處に行つてるんだ?夜(よる)夜中人が寢て了つてから!』靜子は驚いて目を丸くして立つてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...こゝよりは四五里へだたりたる信州の發地といふ處にて...
大町桂月 「妙義山の五日」
...ギューガイエーの湖上にてタライメネース生む處...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...日本は到る處景色のよいおもしろい處があると大喜びであつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...此處からは五六間あるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何處へ――」「勇次郎使にお茶を差上げました」「若旦那も御承知の上で御座います...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處まではわかり兼ねますが」お夏はそれだけは言ひ兼ねた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私等が身にて望んだ處が味噌こしが落...
樋口一葉 「にごりえ」
...此處で結構でございますわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...俺の跡を何處までもつける氣かしら? ほんとに厭になつちやふ...
堀辰雄 「羽ばたき」
...又或は何處(どこ)かの家(うち)で鷄(とり)の夜啼(よなき)をするのが淋しく聞えたり...
三島霜川 「水郷」
...何處の娘さん?」「あんたが會社へ行かはる時通らはる...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...お前さんは何處かかう親切なところがあるわ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...これが何處に行つても必ず毎朝のお茶に添へて炬燵(こたつ)の上に置かるゝ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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