...菊池は何處か遠い所から來たのぢや無かつたらうかと思はれる...
石川啄木 「菊池君」
...それで其處を御津(みつ)の埼と言うのです...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...是に於て、東京には諸處に、富士山の小模型あり...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...『何處でも好けれど...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...文太郎の家へ嫁入つて來てからもさういふ處はあまり現はれなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...兄は如何なる場合にもそんな熱誠缺く處の人ではなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...ひとつ處をじつと見つめてゐるのであつた...
太宰治 「列車」
...私はこれ程我國に興味を持つてゐる此お婆さんを一日何處かへ案内したいと思ひながらも...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一圓(ゑん)の錢(ぜに)が絶(た)えず財布(さいふ)に在(あ)り得(う)るならば彼等(かれら)は嘆(なげ)く處(ところ)は無(な)いのである...
長塚節 「土」
...あなたの故郷は何處です……」話の中絶する手持無沙汰をもて餘して...
南部修太郎 「霧の夜に」
...當分此處に泊つて居るんだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺はそつと此處へ來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は何處に居たんだ」「木戸を閉めて居りましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處へでも噛みつくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...他者よりして又他者においてのみ有り生きるものとなる處にのみ...
波多野精一 「時と永遠」
...私(わたし)は此處(ここ)でお訣(わか)れします...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
...いかにも此處まで道づれになつて來た友人にでも別れる樣なうら淋しい離別の心が湧く...
若山牧水 「樹木とその葉」
...この地の底の何處からか湧いて來る自然の湯にいひ難い愛着を感ずるのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??