...何處へ?』とお柳が此方から小聲に呼止めた...
石川啄木 「鳥影」
...一日がゝりの處なりといふ...
大町桂月 「妙義山の五日」
...今朝の處にはまだ何も記してなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...其方(そち)の主人(しゅじん)は此處(このところ)へは何(なに)しにわせたぞ?侍童御方(おんかた)の墓(はか)へ撒(まか)うとて花(はな)を持(も)ってわせられました...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...わしもこんで義理(ぎり)は缺(か)くの厭(や)だかんね」「さうしたら此(こ)の村落(むら)にえゝ鹽梅(あんべえ)の家(うち)あるもんだから借(か)りて身上(しんしやう)持(も)たせべと思(おも)つて保證(ほしよう)に立(た)つてくろつちつた處(ところ)がたえした挨拶(あいさつ)なのさ...
長塚節 「土」
...「君は此處に一人で住んでるのかい?」と...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...何處からともなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處からは赤い鹿の子絞りの扱帶(しごき)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小三郎はもう其處には姿を見せなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お起きかえ?」「隨分よく眠つたわねえ……何處へ行つたの?」「お前の汚れものをば洗濯しておいたのさ...
林芙美子 「暗い花」
...その場處を印(しる)してゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」「あなたの心が何處に向いてゐるか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...我々の意味における成功といふものは何處にも存しないやうに思ふ...
三木清 「人生論ノート」
...平生私達の行く處でよろしいですか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...其處には水平線もなく...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...其處では幾代もの漁夫達が生れて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...この人が其處に、自分の傍にゐてさへくれれば、それが死の防ぎになつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...東京にゐた時とは違つた交際がまた此處でも始められた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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