...わたしを其處(そこ)へ蹴倒(けたふ)しました...
芥川龍之介 「藪の中」
...素朴なるフランシスは主の命ずる處はサン・ダミヤノの修繕に在ると考へた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...矢張り吉田松陰などと一處に馘られるか...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...旭川は北海道中でも最も寒い處で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...また此處においでになつた仔細はどういう事ですか」とお尋ね申しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...北の方、二三十町の處は、吉高の渡也、一に甚兵衞渡の名あり...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...斜に北に向へる處とて...
大町桂月 「冬の榛名山」
...かれこれ其の遊ぶ處を議したる末...
大町桂月 「房州紀行」
...いつでも庭に立つて庭の竈(へつゝひ)にかゝつてゐる釜の處へ往來してお給仕をするのが女中のお常の役目である...
高濱虚子 「俳諧師」
...此處で斯う云ふやうにしてはいかぬとか...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...一番上の姉よりもずツといゝ處へ片付いてゐる二番目の姉が鎌倉の屋敷から何かの用事で尋ねて來た時...
永井荷風 「或夜」
...何處へ行つても朝鮮といふことをいふ...
長塚節 「對州嚴原港にて」
...「今日(けふ)貴樣達(きさまたち)を此處(ここ)へ集(あつ)めたのは外(ほか)でもない...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...何處にあるんで」「二階の押入(おしいれ)か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多勢の家族と一緒に住んでゐることを嫌つて此處で若隱居のやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此處(こゝ)なる冷(ひや)やかのお縫(ぬひ)も笑(ゑ)くぼを頬(ほう)にうかべて世(よ)に立(た)つ事(こと)はならぬか...
一葉女史 「ゆく雲」
...何處か一味の相通ずる所がある...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...何處の國でも國語のことを調べるときには...
森鴎外 「假名遣意見」
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