例文・使い方一覧でみる「虐」の意味

...魂は虐待しなければ育たない――之も一面の眞理である... 魂は虐待しなければ育たない――之も一面の眞理であるの読み方
阿部次郎「三太郎の日記　第一」

...心の底の動揺に刺激されてたくらみ出すと見える残虐な譎計（わるだくみ）は... 心の底の動揺に刺激されてたくらみ出すと見える残虐な譎計はの読み方
有島武郎「或る女」

...大虐殺王タメハメハの死んだ時などは... 大虐殺王タメハメハの死んだ時などはの読み方
大杉栄「奴隷根性論」

...愛の正しさもてこの嫉妬の暴虐から私をお救いくださるならば... 愛の正しさもてこの嫉妬の暴虐から私をお救いくださるならばの読み方
リットン・ストレチー　Lytton Strachey 片岡鉄兵訳「エリザベスとエセックス」

...二人とも生活に虐（しいた）げられさいなまれて惨（みじ）めな姿になっていた... 二人とも生活に虐げられさいなまれて惨めな姿になっていたの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...運命の虐（しいた）げ... 運命の虐げの読み方
野村胡堂「楽聖物語」

...深刻なもの、暗いもの、残虐なもの、後味の悪いものを書く気は毛頭ない...
野村胡堂「随筆銭形平次」

...八五郎の先廻りをして虐（むご）たらしいことをしたんだ」「――」「お關... 八五郎の先廻りをして虐たらしいことをしたんだ」「――」「お關の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...どんなにお皆に虐待（ぎやくたい）されたか... どんなにお皆に虐待されたかの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...太子がタンプルでいうべからざる虐待を受けていた事実を... 太子がタンプルでいうべからざる虐待を受けていた事実をの読み方
久生十蘭「カストリ侯実録」

...「もう虐（いじ）めるのはたくさん」店梯子（みせばしご）を駈（か）け上る四五人の足音がけたたましく聞えた... 「もう虐めるのはたくさん」店梯子を駈け上る四五人の足音がけたたましく聞えたの読み方
広津柳浪「今戸心中」

...まったく園芸助手にこんなことを深夜に話すなんて」その声は自虐（じぎゃく）気味だった...
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「黄金薔薇」

...かかる惨虐無道の悪魔にしてしまったのだ... かかる惨虐無道の悪魔にしてしまったのだの読み方
林不忘「若き日の成吉思汗」

...憲法の真精神と両立し難いいまいましい不便な暴虐な法律に服さなければならぬ...
トマス・ロバト・マルサス　Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳「人口論」

...その実は血を啜る残虐の行われている「子供の無邪気さ... その実は血を啜る残虐の行われている「子供の無邪気さの読み方
宮本百合子「一連の非プロレタリア的作品」

...善民は虐（しいた）げられている」眉をひそめて嘆かわしげにいったが... 善民は虐げられている」眉をひそめて嘆かわしげにいったがの読み方
吉川英治「親鸞」

...禁制のものを願う慾望は徒（いたずら）に人間の魂を虐げるばかりだから... 禁制のものを願う慾望は徒に人間の魂を虐げるばかりだからの読み方
渡辺温「絵姿」

...彼は虐殺された嬰児を抱いて嘆く母親に言わせた... 彼は虐殺された嬰児を抱いて嘆く母親に言わせたの読み方
和辻哲郎「日本精神史研究」

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