例文・使い方一覧でみる「虐」の意味

...日本側の捕虜収容所で次々に起った虐待事件が... 日本側の捕虜収容所で次々に起った虐待事件がの読み方
石川欣一「比島投降記」

...絹坊の場合それは虐待を意味するわけではなく... 絹坊の場合それは虐待を意味するわけではなくの読み方
海野十三「深夜の市長」

...中国人を虐殺しようとしている... 中国人を虐殺しようとしているの読み方
高見順「いやな感じ」

...『何うしてかう女子といふものは虐げられてゐなければならないのだらう...
田山花袋「道綱の母」

...かえって死期を繰り上げられるかもしれぬ──悪意なき虐待私らは五人きょうだいであったが...
永井隆「ロザリオの鎖」

...不遇時代に己を虐げた者には極刑を... 不遇時代に己を虐げた者には極刑をの読み方
中島敦「盈虚」

...虎としての己（おのれ）の残虐（ざんぎゃく）な行（おこない）のあとを見... 虎としての己の残虐な行のあとを見の読み方
中島敦「山月記」

...これほどの虐（むご）たらしいことをしやがるんでせう... これほどの虐たらしいことをしやがるんでせうの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...多年の貧苦に虐（しひた）げられたか... 多年の貧苦に虐げられたかの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...虐（しいた）げられたる自由と感情とを... 虐げられたる自由と感情とをの読み方
萩原朔太郎「詩の原理」

...往年の時事新報誌上に於ける覆面冠者「逸名氏」の如くサンバルトロメオの虐殺の斧を揮つた方が...
牧野信一「浪曼的月評」

...ポーランド王ポピエル悪虐度（ど）に過ぎしを諫（いさ）めた者あり... ポーランド王ポピエル悪虐度に過ぎしを諫めた者ありの読み方
南方熊楠「十二支考」

...多数の人間を虐（しひた）げつゝあることを私はその時少しもまだ感じ得る頭はなかつた... 多数の人間を虐げつゝあることを私はその時少しもまだ感じ得る頭はなかつたの読み方
宮地嘉六「ある職工の手記」

...その甥である男の子供の虐殺... その甥である男の子供の虐殺の読み方
宮本百合子「あとがき（『宮本百合子選集』第二巻）」

...遂に書を買つて娯楽の具となさむと欲する多数者の凌虐（りようぎやく）に遭ふことを免れぬのであらうか... 遂に書を買つて娯楽の具となさむと欲する多数者の凌虐に遭ふことを免れぬのであらうかの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...又は魔窟なぞへ誘拐虐待されたもの... 又は魔窟なぞへ誘拐虐待されたものの読み方
夢野久作「ドグラ・マグラ」

...又は茶色に変色した虐待致死の瘢痕（はんこん）を砥（といし）の粉で蔽（おお）うて... 又は茶色に変色した虐待致死の瘢痕を砥の粉で蔽うての読み方
夢野久作「ドグラ・マグラ」

...明白なキリシタンに対してのみ残虐であって一般領民には仁慈である...
和辻哲郎「鎖国」

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