...龍虎隊(りゅうこたい)だとかいうのが乱妨をして...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...しかし虎を見たいんならわざわざ動物園まで行くにも及ぶまいぜ...
岩野泡鳴 「猫八」
...「それが宜しゅう御座います」と小虎は然う云いながら...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...虎(とら)の門(もん)からわけはないから...
永井荷風 「ひかげの花」
...室町御所に虎を出そうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...猛虎の上にカッとタライのような口をひらいたのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...我々は虎の子の二万五千フランの年収をどうしても確保しなきゃならんのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...このごろ虎列剌が流行(はや)っているから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...五時だぞ!」と虎のやうな声で怒鳴るのであつた...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...騎虎(きこ)の勢い――止め手がないので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...兎(と)に角(かく)虎(とら)のゐる山(やま)である...
森鴎外 「寒山拾得」
...家定の病は虎列拉であったそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...却(かえ)って虎之助は幼ないながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そのうちに虎蔵の眼の前の闇の中に...
夢野久作 「白菊」
...ネジ一「張虎(ちょうこ)と楽(がくりん)か...
吉川英治 「三国志」
...叔母御、安心するがよい」藤吉郎はなお、寧子(ねね)に向って、於虎の母へ、城内の住居を与え、何かと平常も談(はな)し相手になってやるがよいと云い足した...
吉川英治 「新書太閤記」
...於虎、いえ、いわんか」「では、敵へもれたら、貴公が密報したとするが、よろしいか」「よろしい」「それほどまで、責任をとるなら告げます...
吉川英治 「新書太閤記」
...正確なる城乗り一番の軍功は依然搦手(からめて)からはいった虎之助の上にあることはいうまでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
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