...子 それから?父 それから虎はもう一度もとの処へ帰つて来た上...
芥川龍之介 「虎の話」
...それでいいか」「合点だ!」僕も騎虎のいきおいで...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...笑う時は虎のようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...虎の威を借る狐とはちがう」一木の顔色が動いた...
直木三十五 「南国太平記」
...好んで虎の尾を踏むようなことをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...唐国(からくに)の虎という獣に似たやつが一頭...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何がどうしたんだ」「四人目がやられましたよ」「四人目?」「伊豆屋の虎松が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...試験勉強の虎の巻のようなものだが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...チャブ台の上にたったひとつ玩具(おもちゃ)の小さな張子の虎が置かれているばかりである...
正岡容 「寄席」
...虎に告げる体でこれは私らがしたんでない...
南方熊楠 「十二支考」
...インドの野猪は日本や欧州のと別種だが、やはり共同して勇戦すると見え、カウル英訳『仏本生譚(ジャータカ)』巻二と四に、大工が拾い育てた野猪の子が成長して野に還り、野猪どもに共同勇戦の強力なるを説いて教練し、猛虎を殺し、またその虎をして毎(つね)に野猪を取り来らしめて、分ち食うた仙人をも害した物語を出して居る...
南方熊楠 「十二支考」
...そうしてその経路が虎杖よりはもっと明(あきら)かに...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...――虎穴に入らずんば虎児を得ずだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...弟の虎之助が叡山(えいざん)へ修行にゆくというので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「はいッ」待っていたように虎之助は前へ出て...
吉川英治 「新書太閤記」
...といって肯(き)かない賊の王矮虎(おうわいこ)を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...景虎の川中島の合戦の前々年のことである...
和辻哲郎 「鎖国」
...子がないため京都の公家から親虎を迎えて養子とした...
和辻哲郎 「鎖国」
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