...子 (笑ふ)らつぱ卒は?父らつぱ卒は大へん褒められて虎退治の御褒美(ごはうび)を貰つたつて……さあ...
芥川龍之介 「虎の話」
...あゆみつかれて路(みち)ばたの一本松に腰かけて虎屋饅頭(とらやまんじゆう)をたべながらやすむでゐると木蔭(こかげ)より髯武者面(ひげむしやづら)の山賊(さんぞく)がぬつくとばかりあらはれた...
竹久夢二 「どんたく」
...竜と虎の眼と眼の発する...
中井正一 「美学入門」
...猛獣のような虎斑(とらぶち)で彩(いろど)られている...
中里介山 「大菩薩峠」
...その策士陽虎が結局己の策に倒れて失脚(しっきゃく)してから...
中島敦 「弟子」
...虎(とら)の皮だとかいう周囲(まわり)のものが...
夏目漱石 「三四郎」
...虎がのそりと立って後を追う...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...桜に虎などはいかにも田舎者らしくわけが分らなくて...
正岡容 「我が圓朝研究」
...虎符を用いた事もあるから件の牌には虎頭を鐫り付けたのだろう...
南方熊楠 「十二支考」
...さきに南山の虎嘯を聞きて知るのみと...
南方熊楠 「十二支考」
...祖神に虎の歯牙を縛りまた熊豪猪(やまあらし)等をも制せん事を祈り...
南方熊楠 「十二支考」
...竜安寺石庭の築地の塀があれらの虎の子渡しの石を抱いているのも...
室生犀星 「日本の庭」
...虎之助をしっかりみてやるのが宇乃の役だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...両虎(りょうこ)競食(きょうしょく)の計(けい)一楊奉(ようほう)の部下が...
吉川英治 「三国志」
...わざわざ虎に翼をそえてやったようなもので...
吉川英治 「三国志」
...虎と綽名(あだな)のある剛骨な半面には...
吉川英治 「新書太閤記」
...この人を“挿翅虎(そうしこ)”ともアダ名している雷横(らいおう)という者だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...祝彪(しゅくひょう)、祝虎も、もちろん兄におくれてはいない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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