...虎狩豹狩の話なぞを滔々(とうとう)と弁じ来り弁じ去ってくれた...
芥川龍之介 「長江游記」
...あなたがたは虎(とら)よりも強い...
芥川龍之介 「二人小町」
...そして『虎と人間の子とは暗い背景のかげでしばし泣き合った』というのです」「最後のところはなかなか振ってる...
岩野泡鳴 「猫八」
...虎や豹や鳥の剥製をみた...
上村松園 「余齢初旅」
...二葉亭が着くと間もなく哈爾賓では猛烈な虎疫(コレラ)が流行して毎日八百五十人という新患者を生じ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ハルピン虎は、何喰わぬ顔をして帰朝し、今は未亡人となったお鳥を訪ねて、悔(くや)みやら向うの模様を都合よく語ったりしたが、そのうちにお鳥の容色に迷い、遂に通じてしまったばかりか、実は莫大な遺産が僕の上に落ちてくるのを見すまし、悪心を起して横領を企てるに至った...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...虎(こ)でもなければ(じ)でもありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...飴(あめ)ん棒(ぼう)の看板のごとくはなやかなる真中に珍野苦沙弥(ちんのくしゃみ)先生虎皮下(こひか)と八分体(はっぷんたい)で肉太に認(したた)めてある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...泥棒の方が虎蔵君より男振りがいいので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あの二千五百兩といふ大金を入れた錢箱が三つ、左吉松(さきまつ)の死骸の下の、塞(ふさ)いだ爐(ろ)の下から出て來た時には」平次と八五郎は、赤坂田町の坂田屋を引揚げて、虎の門の方へ、殘る夕映(ゆふばえ)の中を歩いて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ミズーリのマストにあげていた星条旗を虎の門まで持って行って...
久生十蘭 「だいこん」
...虎の皮の大衿(おおえり)のついた緋羅紗(ひらしゃ)の胴服(どうふく)を着こんでいるのが...
久生十蘭 「ひどい煙」
...」張り子の虎みたいに首を伸ばして...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...輝虎が信濃へ進発すると同時に...
山本周五郎 「城を守る者」
...「一杯やってゆけ」虎造はその若者に云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...一鼓して成都も陥(おと)すことができるのではないか」と虎視眈々(たんたん)...
吉川英治 「三国志」
...(鵜沼(うぬま)の虎はくさいぞ)(前から治郎左衛門は...
吉川英治 「新書太閤記」
...景陽岡(けいようこう)の虎...
吉川英治 「新・水滸伝」
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