...藻掻けば藻掻くほど...
石川啄木 「病室より」
...藻掻けば藻掻くほど損だと知った...
海野十三 「火葬国風景」
...自分自身の張ったクモの巣に落ち込んで身を藻掻く鋭い知性などからは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...藻掻けば藻掻くほどすべてが粗笨(そほん)に傾き...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...抱き上げると一層苦しげに体を藻掻くので此の一両日は抱かなかつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...藻掻(もが)けば藻掻くほど深みに引き込まるる...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...何だつて價値のない生命にしがみつかうと藻掻くのだらう? ロチスータ氏がまだ生存(いき)てゐるのを知り...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その溝鼠のばちやばちや藻掻くやうな音は...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...――」と私は藻掻くやうな聲で言つた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...ナポレオンの残忍性はルイザが藻掻(もが)けば藻掻くほど怒りと共に昂進(こうしん)した...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...ときどき反抗したげに藻掻く微笑が出没した...
横光利一 「旅愁」
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