...藪から棒に会計のグリゴリー・ペトニコフが人を入れて...
有島武郎 「かんかん虫」
...何卒御承知置下さるようにお願いいたします』と藪から棒にこんな事を申して来たんでございますの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...なにも藪から棒に怒りだす理由はないよ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」「何でやねん?」藪から棒に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...藪から棒に、貴様かうしたら何うだと言はれて、はいさうか、何うも難有ふと言ふものは恐らくない...
田山録弥 「孤独と法身」
...藪から棒に、そんな事を言つたつて、わかりやしないぢやないか」錢形平次と子分の八五郎は、秋日和の縁側に甲羅(かふら)を並べて、一刻(とき)近くも無駄話を應酬(あうしう)して居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたはどう思ひますかと藪から棒に訊きに來た...
林芙美子 「婚期」
...こんどは藪から棒に...
原民喜 「壊滅の序曲」
...藪から棒にたずねた...
久生十蘭 「金狼」
...藪から棒にいった...
久生十蘭 「金狼」
...藪から棒にいった...
久生十蘭 「金狼」
...密告(サス)のだけはゆるしてやってちょうだい、お願いだから」「どうしたというんだ、藪から棒に...
久生十蘭 「金狼」
...そして全然なんの必要もないのに、飛んでもない嘘をつき、藪から棒に、自分のところには青い馬がいるの、薔薇色の馬がいるのといった風な出鱈目を並べだすものだから、聞いている方でも、しまいには『おや、大将、また駄法螺(だぼら)を吹きはじめたな』と呟やいて、さっそく退散してしまう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこの煤掃き手伝いにゆくとあとで軍鶏(しゃも)で一杯飲ましてくれるんです」藪から棒に今度はまたこんな奇妙なことをいいだして...
正岡容 「小説 圓朝」
...「じゃああの本も拵えたんですか」と藪から棒に尋ねた...
宮本百合子 「一太と母」
...藪から棒に」と白ばくれる...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...藪から棒に訊きたゞされるので...
吉川英治 「折々の記」
...藪から棒に――いや藪から槍を突きつける馬鹿者があるか」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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