...が、薄暗い藪の中に、じっと女の顔を見た刹那(せつな)、わたしは男を殺さない限り、ここは去るまいと覚悟しました...
芥川龍之介 「藪の中」
...八幡の藪知らずの...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「藪の中」は十年十二月に書かれてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...何卒御承知置下さるようにお願いいたします』と藪から棒にこんな事を申して来たんでございますの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...度々藪の中へ往來するを見て...
大町桂月 「猫征伐」
...云って竹藪の竹の根本を縛ってある縄のほうへ往った...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...野茨(のいばら)の藪(やぶ)があったり...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...一箇の藪原勾当(こうとう)として自らも振舞い...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...裏藪の筍がによき/\のぞきはじめた...
種田山頭火 「其中日記」
...竹藪(たけやぶ)が隣の地面を仕切って...
田山花袋 「田舎教師」
...ムクが落着かないこと」お玉もまた竹藪の中を見込んで思案顔...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い男という男は、すわこそ敵が――で、銘々(めいめい)の海水着を投げ掛け投げ掛け、妖精のハムミングを慕って所在の洞穴、藪蔭、安下宿から五月雨(さみだれ)時の蟹のようにめいめい装いを凝らして、ゾロゾロと這い出して来たのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...男が藪から出てきて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...もとあった裏の藪の部分が...
柳田国男 「故郷七十年」
...片側は藪(やぶ)で...
山本周五郎 「失蝶記」
...藪落しの魔が裕吉をひいたのである...
山本周五郎 「藪落し」
...北と西から揖斐川(いびがわ)と藪川(やぶかわ)の水も合して...
吉川英治 「新書太閤記」
...寺の藪(やぶ)へでも抛ってしまえ』『十内老人が? ……あの老人は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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