...私はその藩侯の御建てになったK小学校へ奉職して居りましたが...
芥川龍之介 「疑惑」
...ドイツのクルムスの解剖図譜のオランダ訳書を藩侯から賜わったので...
石原純 「杉田玄白」
...野州で今の藩侯の家来になつたのは...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...藩侯執政たりしとき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...藩侯に縁故のある町人を二三人呼び集めて...
夏目漱石 「それから」
...旧藩侯よりも社家十人までも置かれたる大社にて...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...山陽は「学成、一藩侯欲聘致之、会聯玉来偕遊奥、以避之」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その藩侯がそれぞれ十万の兵を招集する力があること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また藩侯におかれましても特に御熱心のように拝されまして」「いやそんな...
山本周五郎 「雨あがる」
...それで藩侯の兄にあたる松平左近(頼該)の知遇を得ていた関係から...
山本周五郎 「新潮記」
...近日のうちに藩侯がお国入りだし...
山本周五郎 「新潮記」
...彼が藩侯の別殿かと思ったあの壮大な邸宅であった...
山本周五郎 「半之助祝言」
...三層の階上に藩侯の御座の間があり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...藩侯が御在国のときは...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...藩侯の御意志にも反いて...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...やがては藩侯へ赤誠もとどくものと――彼の胸中には俯仰(ふぎょう)して恥じる何ものもなかった...
吉川英治 「旗岡巡査」
...わしの立場――ひいては藩侯のお名をも汚(けが)しおる昨年来のふしだらを...
吉川英治 「松のや露八」
...家老の大村郷左衛門(おおむらごうざえもん)の一子大村主水(もんど)を仮に藩侯の準養子として...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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