...』然う言つて藥鑵の葢をとつて見ると...
石川啄木 「札幌」
...今までの水藥と散劑の外にです...
石川啄木 「鳥影」
...化學藥品(かがくやくひん)にして發火(はつか)の原因(げんいん)となるものが...
今村明恒 「地震の話」
...アヒサンの樣な毒藥を不斷隱して用意してゐたくらゐだから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...芥川の劇藥についての知識は甚だ幼稚だといふ...
小穴隆一 「二つの繪」
...愚(おろか)な卒(そつ)が藥筐(くすりいれ)の火藥(くわやく)のやうに...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...火藥庫も淺露にして危うく...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...あそこの生活が彼女にはどんなに藥だか知れないということを物語るのだったが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...無駄を言ひ乍らも二人は御切手町の生藥屋――長崎屋の店は遠慮して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漢方と南蠻物の毒藥を一と箱盜み出して行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...呆(あき)れた話で」「それから丸屋で毒藥を盜んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ何處で殺されたとも言つてない筈だ――藥研堀といふ場所をどうして知つた」平次の聲は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唯の藥種屋だつたのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...護符(ごふ)――藥の功徳あらはれてか...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...そして、わたしの方が診察をうけ、お腹(なか)にコンニヤクをあて、藥を服(の)み、休養を申渡された...
長谷川時雨 「煎藥」
...藥代としたものだけを蟇口の小口に分けて...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...その枕もとに藥瓶や七輪や使便(ママ)などが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...藥の事をば何とも言はず...
若山牧水 「樹木とその葉」
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