...些(そつ)と叮頭(おじぎ)をするのは藤野さん一人であつた...
石川啄木 「二筋の血」
...藤野さんは五六歩離れた所に立つてゐたつたが...
石川啄木 「二筋の血」
...』『買つたのすか?』藤野さんは頭を振る...
石川啄木 「二筋の血」
...先づ藤野さんが死んだ...
石川啄木 「二筋の血」
...藤野さんと従兄弟同志の男の児が三人あつた...
石川啄木 「二筋の血」
...見るとそれは藤野さんではないか!其男が新家の門の前まで来て...
石川啄木 「二筋の血」
...また恩師の藤野先生も...
太宰治 「惜別」
...それで私は、こんどの記者の来訪には、非常に困惑し、自分のしどろもどろの答弁に自分で腹を立て、記者が帰ってからも二、三日、悲しい思いで暮したのだが、いよいよ正月になって、新聞に連載された懐古談なるものを読み、いまは、ただ藤野先生や、周さんに相すまない気持で一ぱいで、自分も既に六十の坂を越えて、もうそろそろこの世からおいとまをしてもよい年になっているし、いまのうちに、私の胸底の画像を、正しく書いて残して置くのも無意義なことではないと思い立ったのである...
太宰治 「惜別」
...この藤野先生と周さんと私と三人が結んだあの親密な同盟も...
太宰治 「惜別」
...僕はこの雑誌の編輯者から伊藤野枝さんの「おもいで」という題を与えられていたのだった...
辻潤 「ふもれすく」
...伊藤野枝ともN子とも野枝君ともいわないで僕は野枝さんという...
辻潤 「ふもれすく」
...公儀人は藤野正啓氏(海南)...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...就中久万山租税課出張所の権大属藤野漸氏は種々説諭もしたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...兼て藤野翁からの依頼もあり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...藤野善蔵(ぜんぞう)...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
......
三浦環 「お蝶夫人」
...藤野なにがしとかいう三千石ばかりの旗本の...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...また本紙上に「新女人国記」を書いて些か読まれ、その取材歩きに、今井邦子、埴原久和代、奥むめお、山根千代子、小寺菊子、白鳩銀子、長谷川時雨、二代目ぽん太、伊藤野枝、岩野泡鳴夫人、原信子、久野ひさ子などの女流を訪う...
吉川英治 「年譜」
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