...同室の藤野滋(ふぢのしげる)君...
芥川龍之介 「病中雑記」
...無論藤野さんがゐた...
石川啄木 「二筋の血」
...私も藤野さんも其年八歳であつたのに...
石川啄木 「二筋の血」
...藤野さんは、豐吉に敗けたのが口惜(くやし)いと言つて泣いたと、富太郎が言囃(いひはや)して歩いた事を憶(おぼ)えてゐる...
石川啄木 「二筋の血」
...先づ藤野さんが死んだ...
石川啄木 「二筋の血」
...実際藤野さんは、今想うても余り類のない程美しい児だつたので、前髪を眉の辺まで下げた顔が円く、黒味勝の眼がパツチリと明るくて、色は飽迄白く、笑ふ毎に笑窪(ゑくぼ)が出来た...
石川啄木 「二筋の血」
...鈴の様な好い声で藤野さんが読本を読む時は...
石川啄木 「二筋の血」
...先生は藤野さんを例に引いて誡められた事もあつた様だ...
石川啄木 「二筋の血」
...些(ちよつ)と叩頭(おじぎ)をするのは藤野さん一人であつた...
石川啄木 「二筋の血」
...私が知つてゐる事は大抵藤野さんも知つてゐたが...
石川啄木 「二筋の血」
...藤野さんの変つた態が...
石川啄木 「二筋の血」
...「まさか、藤野先生が、そんなばからしい外交的術策なんか...
太宰治 「惜別」
...僕と君と藤野先生と周さんと...
太宰治 「惜別」
...それは我藩の藤野立馬と昌平塾の同窓であるし...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私は藤野翁の宅へ頼んで同居させてもらった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...山下剛一、長井久吉、市川弥兵衛、岡部亭蔵、花田準造、藤野清次、長富紋太、「ドテラ婆」の島村ギン、その他吉田一派の四天王、腹心、懐刀(ふところがたな)、猛将、といわれる人物が勢揃いしている...
火野葦平 「花と龍」
...藤野古白(1871(明治4)年9月22日生...
藤野古白 「藤野古白句集」
...けれども、この年の秋の関東地方の大震災につづく大杉栄、伊藤野枝、その甥である男の子供の虐殺...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
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